片々雑事 4

こちらは2002年10月までの内容です。


43)シーテック講演

幕張のCEATEC(昔のエレショー)で、「ホームシアターにおけるデジタルサラウンドシステム」というお題で講演をしてきました。台風のせまる中、おつきあいのあるメーカさんなどもいらっしゃってくださったおかげで、130人もある座席はほぼうまっていました。いやーよかった(^_^)。おいでくださったみなさんには、心からお礼を申し上げます。

一時間の講演ですが、外部の方にお話しするということで、すべての内容についてウラをとりながら組み立てたので、準備には結構時間がかかっています。ドルビーラボやDTS社の方には大量の質問をぶつけてしまいましたが、いろいろと教えていただいて本当に助かりました。ここにお礼を申し上げます(って、ここに書いても伝わらないか(^^;))。

今回は、講演の直前に出張が入ったので、余計大変でしたね。CEDIAという北米はミネアポリスで行われたカスタムインストーラのショーに出張していたんですが、空き時間はずーっと原稿を作っていました。テキストはともかく、パワーポイントの図版をほぼ全部新規に作ったので、かなり時間がかかったわけです。

傑作だったのは、いろいろと不明なこともあり、たとえばドルビーさんにメールで問い合わせをいれたら、相手の方もCEDIAに出張中で「さっきホテルのロビーでみかけましたよ」なんてメール書いてあったりして、これにはのけぞりました。まあ関係業界ですから、来てても不思議ではないんですが。

もっとすごかったのはDTSさんです。込み入った内容を質問しようとして、メールを書いていると時間がなくなるし、第一直前で回答をいただいても間に合わないかな??、と思っていたら、会場で声をかける人が。なんとDTS社のNさんでした(^^)。ラッキー。

これで資料が全部揃ったので帰国前日の現地時間夕方から最後の追い込みに入り徹夜。16時間かけて帰国してまた徹夜。結局63時間の間に14時間のフライトと6時間の睡眠と1時間の講演という怒濤の三日間でした。すげー。

講演内容は、いずれ整理して、またこのホームページで講習スタイルで公開しましょうね。

(2002年10月2日)



42)ソニードリームワールド

ドップページでご紹介していたドリームワールドの試聴室の詳細が決まりましたのでご紹介しておきましょう。

ソニードリームワールドの一般公開会期は14(土)、15(日)の二日間。会場はパシフィコ横浜の展示ホール。桜木町駅をおりて、東京を背にして左手(海側)に出ると、ソニードリームワールド2002と書いた横断幕がみえます。徒歩15分ってとこですかね。桜木町からタクシーに乗るならワンメータ。バスもあるみたいです。

このイベントは、オーディオに限らず、バイオやロボットも含めたソニー商品を一堂に会して展示するというイベントです。オーディオも18ものコーナーを構えてみなさんをお待ちします。入場無料。

で試聴室ですが、今日(10日)横浜に行ってセットアップしてきました。状況は比較的よく、S/Nはまあまあ。空調は消音工事をしてもらい、ノイズが少し残っていますがまあまあのレベル。例年のオーディオエキスポと違い、ブース外のデモの雑踏音が入らないので、その点は段違いによいです。

全体的な音の印象も、分解能やフォーカス感、エア感が非常によく、SACDマルチも映画も楽しめると思います。

難点をいえば、少し低音の残響が長いことかな。これは会議室なのでしょうがないんですが、座席によってはややグラマーな感じになっています。まあ、楽しめるとは思いますが。

デモは一回15分程度。曲目は内緒にしておきましょう。SACDの二曲目にかけるジャズは、発売間近のものですが、きわめて音のよいマルチチャンネルのソフトで、特にシンバルの音はマジでCDでは出ないキレの良さがあります。アンビエントもよく、席によっては眼前にパノラマ音場が広がり、ドラムセットなんか目に見えるようです。

このキレやパノラマ感は通常AVアンプでは出ないと思われがちですが、現在のAVアンプの実力を理解していただけるでしょう。

以上のSACDは5チャンネル再生。一方の映画は7.1チャンネル(+シネマスタジオEX-Bモード使用)でデモします。

室内の試聴好適座席は、最後列とその前(中央)の列のセンター付近です。チューニングしたポイントが床にガムテープで貼ってありますので(掃除のおばさんがはがしていなければですが)、興味のある方は探してみてください。

このポイントを私は王様席と呼んでいます。朝一の空いている回なら、好きな席に座れると思いますのでここにすわってみてください。混んで来ると奥から詰めていただくと思いますので、お早めにどうぞ。

あ、そうそう、場所ですが、パシフィコ横浜展示場。桜木町から行って、一番奥のほうになります。ブースがA〜Dまでありますが全部ソニー。そのDブース付近の二階になります。試聴室への案内がほとんど無いのでわかりにくいですが、E206という部屋を使ってやっています。

ちなみに私の仕事はセッティングで終了してまして、会場ではかないまるを発見することはできませんので念のため。代わりにみなさまのお相手をする機器たちは次のとおりです。

・AVアンプSTR-VZ555ES
先週発表したばかりのアンプで、最近はこのアンプのチューニングをずっと続けています。大好評をいただいたSTR-VA555ES ( これも私がチューニングしました ) の後継モデルです。最大の特長は、パワーアンプを6チャンネルから7チャンネルに増強したことと、一段とピュアオーディオの質を向上させたことです。
7.1チャンネル方式の特長は映画館的な豊かな音場です。この効果はサラウンドスピーカを小さくしてもえられますので、大型のサラウンドスピーカがおけずに5.1チャンネルではどことなく不満だったユーザでも、小さいスピーカを数置くことはできるというケースでは福音になるでしょう(今回のデモは大型のスピーカを7本使っていますが…)。
チャンネル数が拡大した一方で、逆にセンターやサブウーファーを持たない4.0ユーザや4.1ユーザのために、『アナログ方式』のダウンミックス回路も新搭載しています。この回路の登載により、もちろん二系統あるアナログマルチチャンネル入力時にセンター/サブウーファレスで再生できるようになるわけですが、VZ555ESは、この回路をすべてのデジタル入力にも動作させることが特長です(調べてみると、全入力、全フォーマットに対してアナログダウンミックスができるというのは、前例が無いようです)。
デジタルでできるダウンミックスをアナログでやって何がいいかですが、従来のデジタルでのダウンミックスだと、どうしても全体の雰囲気感やセリフの質感が落ちてしま運ですね。理由はダウンミックス後のクリップ防止のため、加算前にデータを絞ることにあります。アナログダウンミックスは全チャンネルをDAしてからアナログで加算しますので、この悪影響がないというわけです。
今回の試聴室では、このダウンミックス関係をデモする時間はありませんが、お聴きいただくマルチチャンネルの音質が、4.0チャンネルの環境でもかなり同じ雰囲気で再現できると思っていただいていいと思います。

・SACDプレーヤー SCD-XA777ES
例年オーディオエキスポでは、AVアンプ(デジタルシネマサウンド)とSACDは別の部屋でデモをしていましたが、実際問題として、ほとんどのユーザがマルチチャンネルオーディオをやる場合、出来のいいAVアンプを探して使うことになると思います。今年はそうした状況を踏まえて、STR-VZ555ESでSACDをじっくり鳴らしてみようと思います。
使用するSACDプレーヤは、すでに高いご評価をいただいているSCD-XA777ESです。このSACDプレーヤは、CDP-R1/DAS-R1、CDP-R10/DAS-R10と、一世を風靡した名CDプレーヤを私といっしょに手がけたI君の作品で、私はこのプレーヤのマルチチャンネルの表現を全面的に信頼しています。

・DVDプレーヤー (参考出品)
私は普段仕事にはDVP-S9000ESを使っていますが、このDVDプレーヤの高音質技術を取り入れたニューモデルを使います。ただし発表前なので参考出品。残念ながら型番は書けません。
このDVDプレーヤは画質もなかなか良好です。ビデオDACが14bit/108MHzサンプリングとなっているんですね。たしかにシュートレスでなかなかいい絵がでます。

・液晶プロジェクター VPL-VW12HT
コントラスト比1000対1を達成した高画質液晶プロジェクターです。3板式液晶の高い表現力、徹底した低騒音設計は好評をいただいたVW10/11HTゆずりで、黒の沈みかたは液晶の常識を覆すトップクラスというのがウリです。実際すばらしい画質。白はピンと延びていますし、黒はしっかり沈みます。総じて絵に力がある。導入をお考えの方は画質を確認にお越しください(となりのE205という部屋で、ソニーの現役プロジェクターを比較して見ることができます)。

・スピーカー SS-X90ED
スピーカーユニットの振動を、フロントバッフルだけでなく、内部のG-Braceと呼ぶ機械アース部材にも受け止めさせて、しっかりしたフォーカスを得るという、新しい発想により設計してあるフロア型スピーカーです。
さらに70kHz以上の超高域再生が可能なEDトゥイーターが良好なトランジェントを提供してくれます。SACDの広い再生周波数帯域を生かした広がりのある音場や空気感をともなったリアルな音楽再生はなかなか見事。

・サブウーファ SA-WX90
最近の映画はサブウーファーが大活躍します。映画館は直径46センチのものが映画館の大きさにあわせて2〜3本使われ、大音圧とスピード感を両立させています。
SA-WX90はこの映画館の低音に挑戦したモデル。私も世界中のデモで安心して使っています。
家庭用としては一本で十分ですが、今回は広い部屋で本場アメリカの映画館並のしっかりした低音を出すため、3本スタックで使っています。そこいらの日本の映画館よりはすごいと思いますよ。

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ドリームワールドは入場無料です。イベント豊富で楽しい空間ですので、ぜひご家族でお越しください。

(2002/09/11)



40)苦言

海外出張、楽しそうですね、というメールをよくいただきます。まあ、もちろん楽しいこともありますが、結構疲れることもあります。

ちょっとそういう話も書いてみましょうか。

まず成田トランジット。やるもんじゃないです。これは、まず海外から成田に帰って来て、でも帰宅しないでそのまま別の出張に出るというものです。

先月オーストラリア、韓国の連続出張がこのパターン。10時間以上かけてオーストラリアから成田について、成田トランジットで韓国へ。これって、やっと成田についたのに帰宅できないのが精神的にかなり辛いです。

ところでこの成田トランジットは、乗換えの便(べん)もかなりひどかったですね。世界一ひどいかもしれません。

というのも、オーストラリアからJALが到着するのが第2ターミナルで、韓国行きの全日空便の出発が第1ターミナルなんですが、バスの発着場に行ってみると連絡バスは出たばかり。で時刻表を見て絶句しました。次は一時間後なんです。バス以外に移動手段は無し。おかげで出発便の搭乗カウンターにたどり着いたときは搭乗はすでにほぼ終わっており、トイレにすら行けませんでした。

連絡バス自体もわかりにくいですね。発着場所にはいろいろなバスが来るのですが、全部同じ形のリムジンバスなのに、表示らしい表示がありません。ちょうど韓国の数人のグループが同じ飛行機に乗るために発着場にいましたが、バスが来るごとに運転手にたずねており、心配気にしていました。

世界中どこの空港でも、連絡バスやトラムは頻繁に走っていて、またそれとわかりやすいのが普通です。パリのドゴール空港は「かなりトランジットが難しい」と同僚に脅かされたことがありますが、空港がデカイと言うだけで成田よりははるかに楽でした。

ついでにもう一つ。

今日、某飛行機会社便で北米から帰ってきましたが、ひどい目にあいました。椅子が狭いんです。いや「北米便が狭い」という話をするつもりはありません。北米便は傾向的に狭いと思いますが、その話ではなくて、問題は私が座った席が尋常ではなかったということです。



座ったのは51Hという席で、非常口前の通路側です。問題はA部の飛び出しで、5p近くある。これは液晶画面のリモコンが納めてある箱で、リモコンは外れますが箱はとれません。

このリモコン。この席以外はアームの中に納めてあって座席は圧迫しません。ところが、非常口前は食事のテーブルがアームに納めてある。その結果、リモコンを納められなくて箱が出っ張ったんでしょう。しかも通路側以外の二つの座席(つまり51Jと51Kの席)は1p程度の膨らみですんでいるのに、通路側だけなぜか5p近くも飛び出しているのです。

そのため、座席の幅が38p強しかありません。これは大人が10時間以上座らされる座席ではありません。腿(もも)が圧迫されて痛くなってしまいます。特にB部が問題で、角張っているので腿の筋肉が部分的に圧迫されて、数分で痛くなります。まあ、人にもよるでしょうが、私はこういうのはまったくダメ。

食事だけは腰を深く座るしかないので、B部に毛布をあてて我慢して座りましたが、食事時間以外は腰を前にして腿を椅子より前に出す形でなんとか11時間のフライトをしのぎました。しかし二回の食事だけで十分圧迫された上、あとの時間は腰を極端に前に出していたのでお尻は痛くなるし背筋はパンパンに張ってしまいました。

実は私は、ボーイング747のエコノミーの座席というのは非常によく研究されていて、狭いながらも10時間以上のフライトに耐えられるように、非常によい形をしていると思います。ごくマレにビジネスにも乗りますが、椅子のデキはエコノミーのほうが楽だと思うこともあるくらいです。

恐らくエコノミー用は人間工学の粋を尽くした名作といえるでしょう。ビジネス用はそれよりは能力のない人が設計したのだと私は思います。

しかしエコノミーの椅子は、大きさ的にはギリギリに設計されているのも事実。このリモコン箱はあとから追加でつけられたものだと思いますが、とんでもなく問題です。人間を苦痛にしない方法が見いだせないのなら、非常口前は座席を一つ減らすべきです。もともと非常口前は窓側の席も問題で、非常口の出っ張りが大きいためかなり辛い席なんですから。

まあ、私は日本人なのでまだなんとか我慢できたといえるかもしれません。でもガイジンのお尻の大きな人の場合、着座そのものが不可能かもしれませんね。

というわけで、世界中で飛行機に乗りましたが今日の座席は論外。航空会社名は伏せますが、航空会社の人が画像を見れば「あ、自分のところのだ」とすぐにわかると思います。早急に改善すべきでしょう。

(2002年8月8日)



40)南半球に行ってきました


オーストラリアのブリスベンに行ってきました。初めての南半球。いろいろと新鮮でした。


泊まっていたのはブリスベン郊外のハヤット・クーラム。広い敷地に建物を点在させた家族滞在型のリゾートです。


仕事ですからリゾートしてたわけではありませんが、空気はおいしいし、鳥がたくさんいて爽快な気分に浸りました。


オーストラリアは季節が逆だから冬物を持つというところまでは気が回りましたが、思ったほど寒くない。なにしろ日中の日差しが強烈でびっくり。真冬に半袖でリゾートしてる人が沢山いました。ところが夜は一転して冷え込み、寒暖差にまたびっくり。


鳥は人間から数十センチという距離まで近寄ってきます。鴨はとくにひとなつっこいですが、七面鳥が残飯をあさっているのはびっくり。


南半球は台風と洗面台の水の渦が逆になる。よく聞く話です。でも台風は来ないし排水の渦も確認出来ませんでした。試してみたんですが、渦が出来ずにサーっとまっすぐに排水されてしまったのでした。

むしろ、鳥も植物もみたことのないものばかりだったほうが新鮮でした。

衝撃的だったのは、夜間満天の星なのに、知っている星座が一つもないことですね。世界中どこへ行っても北半球なら知っている星座を見つけられるものですが、まったく見知らぬ空というのは結構うろたえます。

それと、太陽が北を回るんですね。朝昇った太陽は、北半球では右上に上がって行くものです。それが左上に上がって行く。昼は北から太陽の光を浴びる。予習してなかったので、この発見(?)はとても新鮮でした。


で、ハヤットクーラムから直接帰国すれば、オーストラリアとは自然に囲まれて、空気はおいしい国と思ってしまうところです。

しかし、最終日にブリスベン市内に泊まったら、これが空気が汚い。排気ガス規制が緩いんでしょうか。まあ、都会はしょうがないのかな。


さて、オーストラリアのあと、韓国、カナダと出張して、これを書いているのはマイアミのホテルです。これで訪れた国は20カ国になりました。

行った国は、北米、香港、ドイツ、フランス、イギリス、ポーランド、ハンガリー、チェコ、ロシア、オランダ、ギリシャ、イタリア、シンガポール、タイ、オーストリア、マレーシア、メキシコ、オーストラリア、韓国、カナダ。

そういえば一番回数多く訪れたのはどこなんだろう。北米ではないですね。オランダかイギリスだと思います。

好きな国は…、難しいな。住めそうなのはイギリス、カナダ、オランダですね。

(2002/08/05)



39)高山製粉さんからリンクをいただきました

今日からなんですが、高山製粉さんそば粉のメニューのページで、八ヶ岳純白のところに当ホームページへのリンクを張っていただきました。

実は高山製粉さんは、純白の打ちかたをたずねる新規のお客様に当ホームページを紹介して下さっていたそうです。そのお話しは何度かうかがっていましたが、リンクとなると目に見えますのでなんだかとても嬉しいです。

ここしばらく粗挽きや御膳粉という難物を打っていましたが、海外出張から帰国して最初に打つのはやはり純白。なめらかさと歯ごたえと甘さと香りとのど越しのバランスは、手をかけたそば粉の芸術品ですね。

というわけで、高山製粉さん、リンクありがとうございました。

(2002/07/05)



38)出張が多い今日この頃です

5月末にドイツとUK(イギリス)に出張しました。出張のお供はThinkPad。慣れていないのでいろいろなことがおこりましたが、帰国するころにはカラダの一部になっていました。

欧州は今年一月から通貨がユーロになり、36)で2月の出張でピカピカのユーロコインに会ってきた話を書きましたが、三カ月経ってコイン達はだいぶ色がくすんできていました。全体的にはもちろんまだ新しいですし、両替屋さんが持っているコインは新品ですが、市中のコインは、だいぶ黒くなってきました。一年も経つとふつうのコインになるのでしょうね。

ドイツからUKに移動して違和感があるのが、やはりポンドです。欧州は、どこかの国に入ったときに両替すれば、あとはオランダからドイツへというように国を移動しても通貨を両替する必要はなくなりましたが、UKに入ったとたんにもう一度両替する必要があり、高額の手数料をとられます。余計な出費。まあ、早晩UKもユーロになると思いますけどね。

欧州から帰国して一カ月。英国の8時間遅れの時差ぼけがまだ残っているのに(私は時差ぼけには極端に弱い)、6月末には北米に出張してきました。行き先はロスなので今度は8時間進み(正確には16時間遅れ)。

ロス近郊はこれで5年連続で訪れていますが、今年はユニバーサルシティーにいました。そう、あの遊園地のあるユニバーサルシティーです。仕事なので、その界隈はウロウロするのに遊園地には入らないんですが、付近で食事できることころがパークの門前にあるユニバーサルシティーウォークというみやげ物街だけなので、仕事のあとはこの街で食事をしたり映画を観たりしてきました(現在トップページにある画像は、ここで撮ったものです)。

鑑賞した映画はデジタル上映されているスターワーズ・エピソード2。日本公開は来週でしたっけ。ふっふっふ。もう観てしまいました。エピソード1よりアトラクティブで面白いですよ。パドメもすごくきれいだったし。

ところでデジタル上映というのはDLPというビデオプロジェクターで上映する方式で、フィルムは使いません。そもそもエピソード2は、撮影もソニーのデジタルビデオカメラ(シネアルタといいます)なので、フルデジタルムービーということになります。

実はデジタル上映は映像はまあまあですが音がすごくいいんです。理由は音声のビット密度がフィルム上映の約二倍あるからで、実際に聴こえて来る音はいままで聴いたなかで最もよい音だったと思います。

半日時間をとって、ユニバーサルから地下鉄で一駅乗って、ハリウッドウォークにも行ってきました。歩道にスターの名前が貼ってある有名な通りです。その中央にある映画館、チャイニーズシアターがリニューアルしたのを見に行ってきました。

昨年通ったときは、一番大きい映画館以外は工事中でしたが、今回いったらなんと6館を擁するシネコンになってました。大スクリーンをいれると7館。コダックシアターをいれるとかなりの数のスクリーンになるでしょう。

どうしようかなと思いましたが、やはりデジタル上映の大スクリーンで、ウインドトーカーズという映画をみてきました。いやー、びっくりしました。ここの音は大味で知られていたはずですが、スゲー音がいい。もちろん残響なんかあいかわらず長いのですが、明瞭だし、第一低音が速い速い。ウィンドトーカーズはサイパン島を舞台にした戦争映画ですが、大砲の玉の音なんか「ダン!」と来ます。以前は「ドッウ〜ン」という音でしたから、これは劇的。

聞けば席数を減らし、スクリーン裏のスピーカも3WAYにしたそうです。加えてデジタル上映。うむむ。これか、衝撃的にいい理由は。

実はハリウッド界隈の映画館の音って、従来も日本の映画館なんか足元にも及ばないなあと思っていたんですね。リニューアルでなくなっちゃった大スクリーンの右手にあった箱なんて、本っとーにいい音してました(ここがなくなったのは残念)。それでも最近はコルトンのバージンなんか結構いい音出してるんで、日本の映画館も結構いいセン行ってるかななんて思いはじめていたんです。しかしまあ、いやはや、彼我の差を思い知らされました。まいった。

今回は後半の仕事がサンフランシスコだったので、最後の夜にヨシズというライブハウスに寄ってきました。昨年オーディオ界で結構頻繁に使われたDEE・DEEブリッジウォーター(女性の名前です)のライブを録音したところですね。昨年カルバシティーで仕事をしたとき、帰りにわざわざ寄ってみたんですがすっかりファンになってしまいました。今年はサンフランで仕事ですから寄らない手はありません。

当日はトランペットがリーダーのカルテットを聴きました。それはそれですごく楽しいし、つきあってくれたアメリカ人は、ぜひもうワンステージ観て帰りたいとダダをこねはじめたほどです。サンフラン在住の現地人もここは知らなかったようです。

ところが帰り際に公演予定表をみて私は唸ってしまいました。なんと次の日から一週間、DEE・DEEの公演。そうと知っていたら一日遅い日程を組むんでした。

あ、そうそう。帰り際にデューティーフリーで1ドルコインを2枚お釣りでもらいました。米ドルは1ドルから紙幣が普通なのでコインはとても珍しいんです。なにしろもらったときはドルコインとはわからず、何セントだろうと思いつつポケットにいれてしまいました。

しかし日本に帰ってからじっくり手にとってびっくり。なんと500円玉と大きさが同じなんです。普及したら日本でこれを自動販売機に突っ込む米国人が出てくるでしょうね。

さて、今月は来週からオーストラリア、韓国と連続出張。月末からは、さらにカナダ・マイアミと、出張は延々と続きます。ひぇ〜。

(2002/07/05)



37)IBM ThinkPadを買いました


私は海外出張のときには必ずメール環境とパソコン通信環境を持って出ます。私の海外出張が増えたのは90年台半ばからですが、当時はまともに使えるモバイル機といえばOASYS-pocket3だけで、スキー場から書き込んだだけで話題がとれるという時期でした。モバイルが一般化する前夜という状況ですね。

90年代前半は私は海外出張をほとんどしていません。最近でこそ慣れてきましたが、実は私は時差ぼけによる頭痛がかなりひどいので、出張はできる限り避けてきたのです。しかし自分の設計したモデルを欧州の雑誌に紹介するという話だったので、久しぶりに8時間の時差と戦うことにしました。

で、どうせ行くなら海外からパソコン通信に書き込んだら、これはウケるだろうなあと思いました。そこで、OASYS-pocket3、小型のモデム、さらに音響カプラと、スキー場で通信に成功した道具一式を持ってドイツ、フランス、イギリスと出張。果たして一週間にわたり、各国から「日本のみなさま、こんにちは」とパソコン通信に書き込み続けました。もちろん無茶苦茶ウケました。


というわけで、基本的にはパソコン通信で話題をとりたくて持ち出したモバイルですが、試しに会社にも毎日メールを送り込んでみました。当時は緊急の案件はホテルからFAXや国際電話を使いましたが、基本的には帰国後に出張報告会議をやってアクションをとるのが普通でした。このときの出張も当然そういう段取りでしたが、とりあえず一日の結果をその日のうちに書いて送り込んでみたのです。親指シフトのおかげでキーを打つのは苦痛でもなんでもないですからね。パソコン通信で、もう一発言書くか、というノリです。

当時会社で業務目的でメールアカウントを持っていたのは課長以上だけで、一般社員でメールアカウントをもちLANとつなぐのは希望者のみという時代でした。その課長たちも、キーボードをたたくのはまだ得意という状況ではなくて、何かメールで連絡を受けると電話で本人を呼びつける人もいるという時期でした。私のメールには「頑張れよ」と一言返信が返ってきましたが、その後は無反応で、読んでるのかなという状態。そうは思いつつも、毎日連絡は入れ続けました。

そうしたら、これは帰国してから知ったのですが、私のメールは(時差があるので)朝読まれるとすぐ印刷され、担当者が招集されて設計修正が行われ、部品メーカにも部品の追加注文が出され、ちょうど進行していた量産試作の内容がどんどん変更されていたのです。帰国して一週間もすると、欧州で評価がとれる仕様の量産試作機が工場から送られてきました。

結局、このときは海外出張報告会議は開催されませんでした。全く必要がなかったからです。私の職場が(私自身もですが)メールの威力を認識したのは実にこのときです。


さて90年代はテキスト通信だけで用が足りたモバイルも、最近はパワーポイントでのプリゼンが多いし、出張先でブラウザを使うので、ある程度マシンパワーのあるPCを持ち歩く必要があります。もちろんDOSではだめでWindowsでなければなりません。

そこで90年代末の2年ほどは、OASYS-VというFMVビブロベースのA4のPCを持ち歩いていました。親指シフトキーボードをもち、OASYS専用機としても動作すくという奇跡的なWindowsノートPCです。これは入力そのものはポッケ3とは比較にならないくらい楽ですし、Windows95ですから事務環境としてもパワーがあります。

しかしあまりに重たいので、99年末から松下のレッツノートCF-S22J8に切り換えました。。軽くて液晶が見やすく、トラックボールが使いやすいなど、一般的にみても非常にすぐれたPCだと思いますが、私にとって特に選定理由となったのが、親指シフト化がしやすかったということです。



この画像はキーボードの中央付近のクローズアップですが、変換キーが「N」キーの半分まで来ていることがわかると思います。この配列だと変換キーを右親指シフトに、空白キーを左親指シフトキーに使えるのです。親指シフト化好適配列と言えますね。

画像で空白キーの左端が黒く沈んでいるでしょう。これは左親指がここを繰り返し押すため、表面のザラザラがすり減ってしまったからです。光線の加減ではテカテカに光って見えます。そういえば右親指シフトキーに使う変換キーも、文字印刷がかすれていますね。出張と旅行のときにしか使わないマシンですが、快適なので自宅や会社にいるときと同じように入力をするので、結構減るんですね。


こうしてレッツノートは2年以上にわたり快適に使って来ましたが、最近は出張先でワード、エクセル、パワーポイントを作成することが多くなり、画面が狭く感ずるようになってきました。画像を作るためにペイントショップを同時に開くと、もうなんだかワケがわかりません。動作が遅いし、画面も狭い。おまけにこの使い方はハードすぎて、Windows98ではしばしばドキュメントもろとも落ちてしまいます。

そこで先月から使いはじめたのが、IBM製A4ノートPC、ThinkPad T23です。より軽いX20シリーズも選択肢にありましたが、CD-ROMドライブがついて2.3キロは総合的にはXシリーズと大差ありません。CD-ROMは必ず持ち歩くので、くっついていたほうが便利です。けっして軽いという重量ではないですが、最近はキャスターバッグで移動するので許容範囲。便利さと総重量で考えると、現在ベストだと思います。

実はT23は2001年夏の登場以後合計4世代商品がでていますが、私が買ったのは昨年夏に出たT23の初代機2KJタイプです。Pentium3M-866MHz登載、大変に静かな15GBのHDD。13.3型の液晶は1024×768。この液晶は分解能が低いので、ドットサイズが大きくて、老眼鏡が必要になってきた私にはうってつけです。

発売後半年経っていますので中古を探したところ、未使用中古というものがあったのでゲット。一応現役モデルらしく、購入時点で価格ドットコムにも商品が見えましたが、その値段よりはかなり安く買いました。


さて、ではなぜThinkPadなのか。これはもうキーボードが親指シフト化しやすいということにつきます。



これがT23のキーボード中央付近ですが、変換キーが「N」キーの中央まで来ていますね。親指シフト化好適モデルなのです。しかも変換キーが大きい。

実際打鍵してみると、純正の親指シフトキーボードをたたいているのと遜色ありません。ThinkPadは恐らく全モデルで変換キーが「N」キーの中央まで来ている親指シフト化好適配列ですが、軽い「X」シリーズは変換キーが小さい(ほかのキーも全体にやや小さい)ことと、キーボードの感触がやや劣ります。「A」シリーズのキーボードは「T」シリーズと同じですが、あまりに本体が重い。結局「T」シリーズが残るというわけです(より小型の「S」シリーズは液晶が小さいので、今回はパス)。


ところで、今回ノートを買い換えるにあたり、久しぶりに各社のノートPCのキー配列を眺めてみました。

まず松下のモデルからは親指シフト好適モデルは消えてしまったようです。CF-S21/22のシリーズは、設計者自身が親指シフターなのではないかと私は勝手に想像しているのですが、とにかく最近のはデザインもあまり魅力を感じません。

IBM以外で親指シフト化好適配列になっているのは富士通製のPCですね。店頭で見たモデルは、例外なくIBMと同じキーデザインでした。キーの感触もよく、親指シフト化していい感じに打鍵できるでしょう。しかし問題はデザインが若向き過ぎて、これだと持っていてイマイチ恥ずかしい感じがすることです(松下ほどではないが…)。結局、T23は、我慢できる程度の質量、拡張高いデザインと堅牢性、拡張性からの選定と言えます。


ところでThinkPad T23 2KJは、OSがWindows98SEとなっています。現在私はOSをWindows2000に切換を計画しており、手始めにこのT23をWindows2000化してみました。

IBMはかなり古いモデルでも最新のOSが入れられるように、BIOSやドライバが揃っていて、なかなか頼もしいですね。T23も必要なドライバ類がIBMのサイトにきれいに揃っていました。ただし、ThinkPadのT23用でWindows2000インストールに必要なファイルとして表示されるファイルは30個前後ですが、必要なのは10個程度なんですね。どれをインストールするか見分けるのはなかなか難しくて、このへんは改善して欲しいです。

Windows2000は見た目はWindows98と同じですが、ネットワークの構成やファイルの共有の仕方が全然違ってかなりとまどいましたが、それもなんとか解決。Windows2000を入れたIBM ThinkPad T23 2KJは、これから私の出張のお供として、大いに活躍してくれると思います。


そうそう、レッツノートCF-S22J8ですが、こちらにも試しにWindows2000を入れてみました。すると驚いたことに、こちらはBIOSもドライバも入れ換えないで、デバイスマネージャには一点の問題も表示されませんでした。完璧です。強いて言うなら shift+F7でスタンバイ動作しないくらいでしょうか。スタンバイそのものはするんですが、すぐに復帰してしまうのです。これにしても、スタートメニューからスタンバイできますので事実上は問題ありません。

結局Windows2000に標準で含まれているドライバだけで動作しているわけですね。基本的に汎用的なデバイスだけで構成されている設計ということなのでしょうか。

レッツノートはまだ使うつもりです。しかし、もう一アカウント買ってWindows2000で使うほどではありません。なのでもう一度初期化してWindows98SEで使うつもりですが、いやはや驚きました。


(2002/04/14)




36)ユーロに出会ってきました


去年の11月にドイツに行って以来、三カ月ぶりに欧州に行ってきました。

まずオランダに5日間。これは15日にプリゼンをしたんですが、その準備でずーっとホテルで缶詰。風邪ひいてるのでそれもあってかなりつらい目にあいました。本当は一日だけオフがあり、大好きなアムスの街を歩けるはずだったんですが、果たせませんでした。残念。

その代わりといってはなんですが、最終日、オランダからの帰国便が夜発なので、昼間ドイツのハンブルグに行ってきました。欧州の冬は寒くて雨も多いんですが、この日は非常によい天気で、市内は人であふれていて、なかなか活気がありました。

トップページにハンブルグで撮った画像を置きましたが、日本人だと影の感じで夕方かなと感ずるでしょうね。これで昼の12時なんですよ。欧州は平均的に緯度が高いですが、ドイツはなかでも比較的北ですね。ハンブルグは北海道より北にあるんじゃなかったかしら。太陽が低いので逆光になるととてもまぶしいです。そんな感じ、画像でわかりますでしょうか。

さて、今年から欧州は単一通貨ユーロになったわけですが、さっそく使ってきました。もうすでにオランダもドイツも、現地は完全にユーロが定着しています。今月いっぱいはギルダーもマルクも使えるはずですが、使っているところは一度も見かけませんでした。

で、今回のように「ちょっとドイツへ」という感じで回って来ると、ユーロのありがたみを感じます。いままで国を移動すると通貨の換算で頭の切り替えが大変でしたし、両替の手数料も馬鹿になりませんでした。しかし、ユーロ単一なのでなにも考えないでいいので本当に楽です。これだとイギリスも早晩参加するでしょう。一国だけ通貨が違うと、なんか面倒な感じがします。

ユーロ紙幣は、基本的にオランダのギルダーに雰囲気の似た紙幣で、今回オランダから欧州に入ったので、全然違和感がありませんでした。ドイツから入ったらなんか変な感じがしたでしょうね。

コインはまだどれもピカピカ。1ユーロと2ユーロは銀色のメタルの外周に真鍮色のメタルがはまった二重硬貨で、これはフラン硬貨に似ていますね。1ユーロ未満で10セントまでは真鍮とニッケルの中間の色。ニッケル分が多いのか、わずかに黄色いんですがピカピカしています。10セント未満は銅貨ですが、これもまだほとんどが真っ赤で、新品の10円玉の色をしていました。半年もすると真っ黒になるでしょうね。

これら紙幣とコインのデザインは、紙幣コイン で見ることができます。紙幣はユーロ圏内共通。コインは発行した国ごとにデザインが違いますが、流通しているのでたとえばドイツでオランダのコインに普通に出会います。

ここで特徴的なのは、1セントから200ユーロまで1-2-5の系列がすべて揃っていることです。日本では2000円札だけありますね。2の貨幣、紙幣はこれ以外になくて普及していないて、2000円札が入り込むと面倒に感じます。でも日常的に使うと意外に便利で、財布の中のコインがは間違いなく少なくなります。

で、帰国して売店で一万円札で新聞を買ったら、お釣りに2000円札をくれました。なんかひっさしぶりに出会った2000円。普及しませんね。

(2002/2/18)
(100429 コインと紙幣のリンクを修正しました)



35)Yahoo! BB、その後、と、そばうちのページオープンの話


ほぼ一カ月前にYahoo! BBのADSLが開通したことは書きましたが、実は年末にネットチューンとかいうツールを使ってPCをチューニングしたら、受信速度が6Mbpsとかなり高速になりました。

ところが年末年始に不在して帰宅したら、ネットが切れています。とりあえずモデムをリセットしたらつながりましたが、なんかすごく遅い。600kbpsですって。ぬ〜む。

その日は2〜3回モデムをリセットしましたが全然速くなりませんでした。で、ルータが取得したIPアドレスを確認してたまげました。「10.0.1.20」ですって。これってローカルアドレスではないですか。びっくりしてもう一度ルータをリセットしたらIPアドレスが「10.0.1.21」に変化。つまり依然としてローカルアドレスで、速度はむしろ低下。200kbps台という悲しい値が出ました。

ところが翌日になってもう一度ルータをリセットしたところ、グローバルアドレスが取得され速度も6Mbps台が回復し、快適になりました。

この件をメールでYahoo! BBに問い合わせたら、翌日に「調べます」という返信が返ってきました。このレスポンスのよさにはびっくりしましたが(Yahoo! BBですからね…)、その後はまたなしのつぶてです(Yahoo! BBですね…(^_^;))。

まあ、Yahoo! BBで何が起こってもびっくりしないことにしていますが、ローカルアドレスを割り振るのは失礼ですね。


さて、Yahoo! BB会員向けのWEBサーバサービスですが、広告が出るのは失礼ではありますが、さりとて大きな容量は魅力です。そこでなにか使ってみようということで、ここのところ温めていたそばうちのページを立ち上げてみました。ページの右角に広告が出るので、コンテンツのほうでここを空き地にして使っています。

このページで紹介しているのは、水練りの生粉打ちで、2〜3回前に話題にした「御膳粉の生粉打ち」の話も入れてあります。そばうちについてはこの片々雑事でときどき書いてましたが、これでみなさんに全容をお知らせすることになります。

このページは、そもそもは「そばを打ちたいが、詳しく教えてほしい」と酒の席で頼まれたのに応えたものですが、結構詳しく書けたと思っています。ここを読むとそばが打てますというのがコンセプト。実際通信仲間がここを読んだだけでそばが打てたと知らせてくれました(この話はご本人の許可をいただいたので、いずれご紹介します)。

みなさんもごらんになって、そばうちに挑戦なさってください。

(2002/01/15)