片々雑事 3




34)ADSLになりました が…


待ちに待ったADSLがつながりました。とりあえず速いですね。

業者はYahoo! BBです。今なら間違いなくso-netか@niftyを申し込むところですが、Yahoo! BBに申し込んだのは7月なので、その時点では疑問のないチョイスだったと思います。

その後so-netに乗り換える動きもとりましたが、Yahoo! BBのあまりのサポートの悪さに断念せざるをえませんでした。申し込みキャンセルページにアクセスできなくなっていて、なんとかしろという抗議をしているうちに、工事日程が進みキャンセルできなくなってしまったのです。なにか問い合わせて、返信が来るのが一週間から10日後ですからね。話になりません。

まあお金さえ払えば強引に解約できますし、サポート体制のひどさは尋常ではないので、いずれ解約することになると思いますが、今のYahoo! BBの状況だと、うっかり解約すると次の業者が接続可能になるまで何カ月かかるかわからないので、とりあえず接続して様子を見ることにしました。

しかし使ってみると、コンテンツサービスは会員以外と共通のものですし、webサービスは広告が出るしで、なかなか驚かされます。有償接続ユーザ向へのwebサービスに、広告出しますかね、普通。

さて、肝心の接続の品質ですが、接続開始当初突然切断されたりしましたが、リセットして二日目からは安定しています。ルータ(コレガ製)との接続も速度的に変でしたが、こちらも設定をクリアしたらまともに動き始めました。ついでにルータのファームも最新にしておきました。それから二日半ちょっと経ちますが、とりあえずは快調です。

私のところはNTTからは直線で約660メートル。回線経路長は知りませんが、1キロ強でしょうかね。通信速度としては上り600kbps、下り3.6Mbps程度出ています。上りは大量のデータをFTPするとややかったるいかな。下りは速いですが、会社のLANと大差ないので驚くようなことではありません。ただ、子供は「はえー」とびっくりしてます。まあ、そうでしょうね。

しかし、いままでモデムを使っていたのと同じメタル線にこれだけの情報を流せるのはたいしたものですね。6年ほど前に構築したISDN環境も、あっと言う間に過去のものとなりました。LANは現役ですが、使っているハブはスイッチングの100BASEに変更しました。なので、このHPのLANの記述もこの際改版する必要がありそうです。

といって急ぐ話でもないし、私がLANのページを立ち上げた当時とくらべると、この関係の情報はあふれていますから、いまさら私がせっせとページを作る必要もないかななんて思ってもいます。まあ、古すぎる記述はカットしないと迷惑をかけるでしょうから、そのへんの改版は急ぐことにします。


そうそう、話は変りますが、今年作ったAVアンプ(STR-VA555ESとSTR-DB1070)。またまた音がいいですよ。どっちもベストバイ一位だし、6チャンネルにも対応して、ドルビーデジタルEXのロゴも取得しましたので(ロゴをとったのはSTR-VA555ESだけですが、STR-DB1070も、サラウンドEXデコーダの中身は同じです)、結構お買い得。買って損はしないと思います。ボーナスでぜひどうぞ。

(2001/12/21)


33)そば打ち会をやりました


一つ前の32)でそばを機械で打つ話を書いたら、いつも機械で打っているんですかと聞かれてしまいました。もちろんそんな事はなくて通常は手で打っています。機械で生粉打ちというのは珍しいと思って書いたわけです。

さて趣味のそば打ち、今日も帰宅してから一食分打って遅い夕食にしました。新そばのシーズンとなり、打って楽しく食べておいしい、そば好きにはこたえられない季節です。9月末から北海道産が新そばになりましたが、品種が違うのか気候のせいか、やはり本州産にはかないません。10月末から信州産も新そばになり、うれしい時期を迎えました。

折しも私に初めてそば打ちを披露して下さった方(いわば師匠ですね)と、そば打ち会をやりましょうかという話になりました。で、その話を仲間うちのパティオで始めたところ、食通の通信仲間が9人も集まってのそば会となりました。


そば粉は師匠と私、それとそば通の方が行きつけのそば屋さんのそば粉を仕込んで来られたので、会津のそば粉が一種類。信州のそば粉が三種類、北海道産が三種類、そば屋さんのは産地ヒミツで一種類、なんと合計八種類ものそば粉が揃いました。画像はうち粉を合わせて九種類の粉が勢ぞろいした様子です。画像には一袋ずつ並んでいますが、各粉が1s〜2sありましたので、なんと100人分はゆうにあるという量で、台所のテーブルの上は壮観でした。

これは到底全部は打てないし、打っても食べられないので、ひとしきりそば粉談義をしたあと、師匠がいつも打っている会津産と、私の愛用の信州産「純白」の二種類をまず打ちました。師匠が湯練り。私が水練りで、合計1.2s(粉換算)打ちましたが、茹でてみたらあっと言う間に胃袋へ。

そういうこともあろうかと、前夜打っておいた純白を冷蔵庫から出してきて茹でたしましたが、これも500グラムがあっと言う間に消えました。これで全員がそば屋さん換算で「大盛り」を平らげた計算です。

これで一応腹が落ち着きましたので、しばし酒盛りをしたあと、間食ということで柚子きり(柚子そば)に挑戦してみました。柚子の皮をおろし金でていねいに下ろした後フードプロセッサで液状にして、そばに練り混みます。

今回のそば会の特長は、すべてのそばを生粉打ちで打った事です。生粉打ちというのは混ぜ物(つなぎ)無しでそばを打つ事で、そば屋でもかなりこだわっているとこでないとやらない(できない)打ちかたですね。師匠によると、完全生粉打ちのそば会というのは珍しいそうです。

で、柚子そばというのは御膳粉といって、そばの実の中心部分のほとんど澱粉のところを使うんですが、非常につながりにくいので生粉打ちは難しい、あるいは不可能とされているようです。

30)にも書きましたが、私は一応御膳粉を生粉打ちでつなぐ事ができますが、混ぜ物である柚子が入った柚子そばを打つのは初めてでした。どうかなーと思いましたが、仲間がわいわいと見る中、勢いで「やるぞー」と宣言。少しゆるくなっちゃいましたがなんとかつなぎ無しでつなぐ事が出来ました。打ちかたは30に書いた方法ではなくて、加水一回目で粉に熱湯をかける普通の湯練りです。ただし御膳粉の場合は加水量の過半を熱湯にします。柚子は水回し終了間際に練り混む感じですね。とにかく奇跡的な生粉打ちの柚子そばの完成です。

で、手前味噌ですが、食べたらこれがおいしい(^_^)v。新鮮な柚子の香りが食をそそり、さっきまで満腹だったはずの胃袋にちょうど良いおやつになりました。ちなみに柚子そばの蕎麦湯というのがまたおつでした。鍋のあとポン酢をうま味のたっぷり出たダシで割るとおいしいでしょう。柚子ポンの蕎麦湯って感じですかね。とても上品で、香りもよく、そば屋で飲めない蕎麦湯と断言できるとこがまた自慢できます。


ちなみにこの画像は、私がそばを切っているところです。夕食の時に作る一人前の作り方を見せて欲しいということで、少量を打って、それを切っているところです。包丁は刃渡りは33センチ。これが使いやすいんですよ。


さて柚子きりの後はかないまる邸のリビング大画面の鑑賞会となり、映画をおいしいところだけつまみ食いしたあと、音楽物で「あやどちえ」のライブをかけました。最近は音楽ものもいいよということでかけたんですが、一曲かけたら好評で、結局酒を飲みながらDVDを丸ごと一枚鑑賞してしまいました。最近、CD一枚をじっくり全部聴くなんてことはついぞしてませんでしたが、映像付きの音楽を大勢で鑑賞するのはいいもんです。

ま、そんなわけで、生粉打ちと大画面をたっぷり堪能した素敵な休日でした。


そうそう、最近飲みに行くとそば打ちの話がよく出ます。ブームなんですかね。みなさんやってみたいらしく、かなり微にいり細にいったご質問が飛び出します。そこで近々そば打ちのページを立ててみようと思っています。今月中には公開しますので期待してください。

なお、今回使いました画像は、「川崎のDQファンことコロさん」撮影のものを使わせていただきました。
(2001/11/14)


32)機械で生粉打ち


30)で書いたテレビ放送の件。出張中のビデオ録画に失敗して見れませんでしたが、肝心の部分はカットされちゃったそうです。なのでやり方はわからずじまいです。

さて、蕎麦打ちに関する別の話題を書いておきましょう。今度は機械で生粉打ちする話です。しかも水ねりです。

蕎麦打ちを趣味とする人でも水ねりの生粉打ちができない人は結構いるようで、一つの目標になっているようです。件の高山製粉では、小麦粉が20%入ったそば粉を初心者用として販売しているほどです(おいしいので好評のようです)。その難しい水練りの生粉打ちを機械にやらせるというわけです。



使う機械はムニーダといって、カミさんがパンを作るために使っている機械です。この機械はうどんも蕎麦も打てることになっていますが、さすがに水ねりの生粉打ちは難しく、2年ほど前にやったときは失敗しました。

ところが最近は加水の本質が理解できてきたせいか、つながるようになりました。ただし少量にかぎりますけどね。


やり方ですが、まず使うそば粉は高山製粉の「八ヶ岳」です。生粉打ちではもっともつながりやすい部類のそば粉ですね。これを200グラム。約二人前ですが、これ以上は今のところつながりません。水はそば粉の60%(この場合約120グラム)用意します。これは最終的には少し残ります(最終加水量はが56%前後)。

ムニーダは漏斗状になった捏ね鉢の底で羽が回るという簡単な機械です。まず捏ね鉢に粉を入れて羽を回転させます。

すると羽が回る範囲の粉が周辺に押し分けられて羽が見えてきます。粉は円筒の壁状になります。この羽との境目に水を垂らします(これはこのあとずっと同じです)。この機械うちはそば粉を手で揉むという手順がありませんから、加水時に少しずつ水を与えるしかないわけです。なので、水は注ぎ口の出ているボウルのようなものを使い、糸を引くように、太さ1ミリ程度の細い線状に垂らします。その糸が途切れて水玉の連続になってもかまいません。回しいれるのではなく、まっすぐ垂らします。ゆっくり垂らして、羽の回転に任せます。

最初水はあっと言う間に粉に含まれ、周辺に飛び散って羽の回りに壁ができます。よく見ると小さなそば玉が粉にめり込んでいます。羽は空回り。そうなったら加水をやめて菜箸をつかって壁を崩して、粉を羽に送り攪拌させます。

攪拌が始まったら次の加水をします。垂らしては攪拌、垂らしては攪拌。こうして水を粉に行き渡らせます。

水が60cc程度入ると、最大6〜7ミリ程度の玉とそれより細かいそば粉が、全体でゆっくりと回転を始めます。さらに加水。

そば粉が回転を初めてもしばらくは菜箸の補助は必要ですが、加水につれて、次第に蕎麦全体がよく回転するようになります。さらに水を垂らします。垂らしては回転させて待つ。

「八ヶ岳」の場合、加水量が50%前後になったあたりで、なにやらネトっとしたものがこね鉢の壁に飛びつき始めます。これは加水が飽和して糊状になったもので、これが見え始めたら完成間近です。

やがて加水量が52〜53%を超えると、玉同士がくっついて大きな固まりがゴロゴロと転げ回るようになります。そのまま放置しても玉はある大きさ以上におおきくなりませんが、すかさず水をタラ、タラっと落として行くと、玉はくっついておおきくなり、突然、玉は一つの固まりになりゴトゴトと捏ね鉢のなかを転げ始めます。羽で切られてはまたつながって転げる。これで加水終了です。

うどんと違ってグルテンを活性化させる作業はありませんから、ひとかたまりになったら機械から取り出します。平らな台か手ごね用のこね鉢で仕上げて丸い玉にします。菊揉み、へそだしもやりますが、念入りにやる必要はありません。手ごねと違い固まった時点で空気はかなり抜けているからです。そんなに手間なく丸くなりますので、それを偏平にしたらおしまい。あとは延ばして切ります。

機械で生粉打ちというのは絶対出来ないと聴かされてきましたので、初めてつながったときは驚きました。若干加水の多いズルダマ状態になっちゃうんですが、私自身の下手くそな時期よりはよっぽどいい玉で、ムニーダ君は当時の私よりは上手ということになります。

味もよろしいです。茹で時間を短めにして、氷で締めれば、夏向きの歯ごたえのよいおいしいそばになります。

まあ、本来趣味の蕎麦打ちというのは手でこねるのがたのしいんですが、機械ではつながらないという話が通説なので書いてみました。

(2001/07/21)


31)ダビングシアターでディレクターしてきました




先週一週間、SPEに出張してきました。ソニー・ピクチャーズエンタテインメント。ハリウッド有数の映画会社。なんてったってハリウッド5大メジャー映画会社の一つですからね。そこのスタジオを借りて、音の編集をするというのが今回の出張です。

国内向けではありませんので、残念ながらみなさんの目には(耳には)触れませんが、宣伝用のDVDの音をハリウッドで、映画と同じ作り方で作ることにしたのです。ダビングシアター(映画編集用の映画館)を借りて、ハリウッドのミクシングエンジニアを使い、私はディレクターさんです。

SPEにはいままで何度も出張し、ダビングシアターの音は熟知しているつもりですが、自分で音源制作をディレクトするのは初めてで、とてもエキサイティング、またすごく勉強にもなりました。

使ったダビングシアターは中型のものです。デジタルシネマサウンドのシネマスタジオA,Bモードのモデルになったダビングシアターはかなり大きな設備で現在SPEに4館ありますが、今回使ったシアターはそれよりはすこし小さいシアターです。中型といっても、横幅10メートル弱、前後は15メートル程度あり、天井高も7メートル近くありますから、日本だと立派な商用映画館のサイズですね。SPEにはこういう中型のダビングシアターがいくつもあります。

ところが日本には、ダビングシアターは本当に少ないし、映画の音を編集できる十分な広さを持ったスタジオもほとんどないそうです。

実は今回の音源は、日本のスタジオで音の素材制作と一応のプリミックスをしたんですが、そのときに使った編集室は日本では有数の設備です。しかしそれはダビングシアターとは全くスケールの違う小さな空間で、映画館で上映される音を効果的に編集するのは不可能です。

今回ハリウッドでの編集するのは宣伝用のDVDですが、中身はデジタルシネマサウンドの説明です。ハリウッド映画館の音場を家庭で再現する、それがデジタルシネマサウンドのコンセプトですから、ついている音が映画的でないと説明になりません。そこでハリウッドでのミックスを希望。実現したのが今回の出張というわけです。予算オーバーもいいとこなんですが、私に監修させたのがそもそも失敗なのだ(^_^;)

さて編集は日本でプリミックスしたものをハリウッドのミキサーさんに聴いてもらうところから始めたのですが、ダビングシアターで音を出した瞬間、まずは「おっ」という感じ。そもそも部屋の響きが日本と全然違います。でも映画的かというとそうでもない。

というようなことを考えながら聴いていたんですが、ふと気づくと音がどんどん変わっている。ミキサーさんの手を見ると、おー、なんと調整卓の上のつまみをいじってる。一回目はこちらでミックスしたものを聴いてもらい、ミーティングして意図をわかってもらって、作業はそれからというつもりだったんですが、そんなのははじめの数秒で理解してしまい、もう仕事にはいっているわけ。本職は手が早い。

で、とりあえず一回見終わったあと「ハリウッド映画的な音にしたいので力を借りにきました」とコンセプトを説明。それなら任せておけ、ということで本編集に突入。で、ここからがすごかった。なにか希望を出すと、必ずなおしてくれるんです。日本の編集の段階で気になっているところを「こうなおして」とどんどんリクエスト。もちろん日本でのミックスは仮ミックスというやつで、決して追い込んだものでなかったんですが、私の修正要求はかなり過激で(あ、私はそうは思ってないんですが)、同行した制作会社の人たちは「そんなこと頼んでいいの?」とか「それは無理でしょう」いう感じでした。ところが、ハリウッドミキサーは「シュアー」といって、どんどん実現しちゃいます。

私もそれなりに映画的な音は知っているつもりなので、もともと無理な注文はしていないつもりですが、あまりの対応のよさとダビングシアターという箱の魔力に、ほとんどトリップ状態になっちゃいました。

それと感心するのは、彼らは本当に熱心でよい仕事をします。細かい修正も、彼らが気に入るまで何度も直します。基本的にその時点でかなりよくなっており、日本人的には職人仕事にはNGを出しにくいところですが、私は仕事柄、気になることは全部指摘する主義なので、思わず言ってしまう。

日本的にはいや〜な雰囲気が漂うことを恐れるところですね。素人が本職に注文を出すなんて恐れ多いわけです。また、作業者の能力の限界に行ってると治らないことも多い。なにかいじらせると壊れちゃうというか。

ところがハリウッドは全然雰囲気が違う。たいがいのことは、これまた「シャー」ってなもんで、皮肉ひとついうでもなく、さくさくと音を作り直してくれる。で、またどんどん変わるんですね。懐が深いというか、非常に幅広い音をつけられるんです。彼らは。

もちろん私は映画づくりはやったことのない素人ですから、ときとして出ている音が映画的ではないとわかっても、どうなおしたら映画的になるかわからないことがあります。つまり指示が出せない。その場合は「映画ではどうしますか」とか、「映画的なところに落としてみてください」とミキサーさんにおまかせすることが何度もありました。

するとまたすごいんですね。数回プレイバックするうちに、なるほど映画的になる。ダビングシアターで聴いているのにリビングみたいな音だったプリミックスが、あっと言う間に映画館で聴いているような音場に変わるんです。OKを出すと彼らもうれしそうに「朝飯前よ!」。

今回の制作は、素材の音源が日本製であることなど制約も多く、最終的に100%ハリウッドの音というわけには残念ながらなっていないと思います。ミキサーに頼んでも治せない部分もありました。しかしそれは使える音源が揃っていないというようなケースで、これは時間の都合というやつですね。それでも、響きも音場も99%はハリウッド的なものができたと思います。すごいねえ。

というわけで、いままでAVアンプの設計という、映画の世界とは少し外の側から勉強していた映画の世界に、今回は実際の編集作業を通じて一歩深く踏み込めました。なので今回の出張はすごく勉強になりました。いままでアンクリアだったことがたくさんクリアにもなりました。見学し話を聞くのと、実際にやってみるのとはずいぶん違うものですからね。

日本では望めない設備。陽気でフレキシブルで才能のあるミキサーさん。それをバックアップするたくさんの裏方エンジニアさん(の話は書き切れませんが…)。ハリウッド映画のヒミツにどっぷりと浸かったエキサイティングな一週間でした。


(2001/07/20)


30)御膳粉を生粉打ち?


28)でおいしい蕎麦粉の話を書きましたが、そのそば粉のメーカーの信州の高山製粉さんから、御膳粉を生粉打ちする方法をテレビ放送するというメールが来ました。

「手打ちで御膳粉100%はつながらないというのが業界の常識でしたが、」という書き出しで、その御膳粉を生粉打ちをする人がいて、10日の「ズームイン朝」で放送するそうです。

実は今日からアメリカ出張で、この放送は見ることができませんが(一応ビデオの留守録を仕掛けるつもりですが)、御膳粉の生粉打ちは私もできますので、同じ方法だと放送されちゃうと残念ですので、ここに書いておくことにします。単なる競争意識だな(^_^;)

ちなみに御膳粉というのは、茶蕎麦などを打つための真っ白なそば粉(蕎麦の実の中心部だけの粉)で、タンパク質がほとんどないので、水練りではまず絶対につながらないと思います。もちろん私のやり方は湯練り(28参照)の一種です。


やり方ですが、まずそば粉を4:6程度に分けます。ほぼ半々ですね。多めのほうを鍋に入れます。次にその60%〜70%重量比程度の水を入れて攪拌します。天ぷらのころもよりややどろどろ程度。

これを弱火にかけ、中華式の泡立て器で攪拌します。やがて沸騰すると固まってきますので、せっせと攪拌してそばがきにします。

できたそばがきと、残りのそば粉をこね鉢に移し、まずそばがきとそば粉をすり合わせてそぼろ状にします。あとは普通の手打ち蕎麦と同じですね。水を加えながらこねあげます。粉にもよりますが、高山製粉さんの御膳粉だと、総加水量60%弱でこね上がります。こね上がったら普通に延ばして切ります。

茹で時間は8秒程度。あっと言う間ですね。すでに糊化していますからうっかりすると茹ですぎます。湯への投入はそっとやらないと切れるし、もたもたしてると先に入ったそばが茹で上がっちゃうので難しいです。

麺になった御膳粉蕎麦は、真っ白でなんだか不思議な風情です。変わり蕎麦はそば粉が真っ白なのでお茶やよもぎの材料の色がはえるわけですね。食感はコリコリ、コクコクという感じで、歯触りは非常によろしいです。ただし蕎麦の風味はほとんどありません。もちろんこれも、たとえば茶蕎麦ならお茶の香りが生きることにつながるわけです。その代わり、つゆの味がほぼストレートにわかり、その点非常に面白いです。

それとすごくさっぱりしていますね。暑い夏場は冷や麦やそうめんがおいしいですが、御膳粉100%蕎麦は、極上の暑気払い食といえそうです。


そうそう、関連しますが、御膳粉ばかりでなく「うち粉」も生粉打ち可能です。

うち粉とは、蕎麦を打つときにくっつかないようにする粉で、これを蕎麦にしようとと考える人はほとんどいないでしょうね。なにしろ絶対につながらないということになっていますから。ところが上記と同じ方法で湯練りにすればうち粉も蕎麦になってしまいます。

ただし加水量は恐ろしく違います。うち粉はその用途が蕎麦のくっつき防止ですから、多少水を吸ってもサラサラでなくてはならず、とにかく水をよく吸います。水ときの段階で100%ではまだまだボロボロ。120%程度でやっとドロっとして来るかなというほどです。

これを加熱攪拌してのりにしたあとの手順は同じですが、こね上がり時点での最終的な加水量は100%を超えてしまいます。粉より水のほうが多いわけです。ロール製粉のそば粉の加水量は50%以下。石臼挽きで50〜60%という蕎麦の加水量の常識をはるかに超えていますね。さすがうち粉。

このうち粉の生粉打ちはずいぶんまえの話で、当時使っていたうち粉はあまり上等なものではなくて真っ白とは言い難いものでした。そのため、ゆで上がったうち粉の蕎麦は御膳粉とちがって若干蕎麦らしい色が見えました。しかし細胞が水を吸っているので透明感があり、いかにもおいしそうです。実際食べてもおいしいものでした。

なお、御膳粉の加水量は高山製粉の粉のものです。うち粉は以前使っていた群馬県の農家のもので、最近は使っていません。最近はうち粉も高山製粉製ですが、まだ麺にしたことはないです。


というわけで、蕎麦を打ったことがない方にはなんのことかさっぱりわからないでしょうが、やっている方には結構面白いかなという話題でした。

さて、今日から北米です。29)にも書きましたが、一週間、SPE(ソニーピクチャーズエンタテインメント)に出張してきます。SPE=ハリウッド=ロスですが、帰路に一日だけサンフランシスコによります。夕方仕事ですが、当日飛行機をおりてから夕方まではオフなので、久しぶりにフィッシャーマンズワーフでカキを食べようと思います。日本は今の季節牡蠣を食べるのはお預けですが、北米は夏牡蠣が食べられます。なかでもサンフランは海水が冷たくて夏牡蠣が安全でおいしいんです。牡蠣好きにはたまらない(^_^)

(2001/07/08)


29)エジンバラに出張してきました。


中世のお城を町の中央に持つ町。イギリスの京都なんですかね。でもエジンバラ城に入り展示品を見ると、そのほとんどすべてが戦いの記念品ばかり。とても血なまぐさい。お城に入るには8ポンド=1500円くらいとられますが、三日券とか一週間券とかがあり、イギリス人はそういうのを買って長いことみるようです。日本人的にはそういうことってしませんね。異国って感じがします。

エジンバラにはESコンファレンスといって、欧州のディーラーさん向けの展示会があって、そこで試作品の音を聴いていただくためのデモと講演に行ってきました。例年私のセッティングは早々と終わることで有名なんですが、今年は直前になってソフトが不完全なことがわかり、出張後現地でソフトを焼き直したり、果ては半田ごてまで振り回しました。三年前は裸眼で出来たことが、いまや度の強い凸レンズの世話になる。いやあ、年ですな。

講演もデモも結果は大成功でした。例年好評ですが今年は試作品がよかったのかホテルの部屋がよかったのか、とにかくものすぐくいい音がしました。

欧州のディーラー(ようするに店のおっちゃん)たちは、自分の町にコンサートホールがあり、しょっちゅう生の音楽を聴いているという連中なので、音には結構うるさいんです。もちろんソニーびいきのディーラーさんのほうが多くて、たくさん売ってくれるんですが、中には我々日本人が発展途上国の製品を見るように、どこかうさん臭い目で見るディーラーさんがいるのも残念ながら事実です。安いから販売はするが、文化的には覚めた目で見られてるってとこですかね。

ところが、今年のデモはそういうディーラーさんにもものすごく評判がいいんです。コンファレンスを一度もほめたことのないディーラーさんが「今年はよかった」とほめたという話も残っており、そういう意味では画期的でした。自分でいうのも何ですけど、大・成・功。


ところで、欧州は今が一番いい季節です。初夏。とにかくすがすがしい。といっても日本人には長袖が欲しい気温でした。実際現地人は半袖のTシャツをきているのに、我々日本人はスーツを着込んでもまだ寒い感じ。まあ、かなり高緯度ですからね欧州は。高緯度の夏は夜が長いですが、なにしろ(夏時間ということもありますが)夜の8時にまだ太陽があるんです。もっともモスクワだと夜の10時でも日が出てるので、それを考えればびっくりすることもないんですが。

イギリスというのは現地飯で感心したことはないですが、イギリス以外の国の料理とパブのビールとそのつまみはおいしいですね。欧州のパブは地ビールがうまいですが、イギリスととりわけそうで、地ビールとフィッヒュアンドチップスを頼めばまず失敗はありません。

今回のエジンバラのでもおいしい地ビールに出会いました。ギネスみたいな真っ黒なビールですが、日本で普通のビールと違い、チョコレート色のまったりとした濃厚なビール。これをチビチビやりながら話をするのがイギリス流です。おー、また飲みたくなった。日本でもオランダあたりのビールは土瓶に入って売っているので手に入りますが、イギリスのビールは買えたかな。

イギリスはビールの他は海外飯(たとえば中華、インド料理など)がうまいです。大陸とそのへんは大きく違いますね。ドイツの中華なんて最低です。

今回の出張では香港の人がやっている中華料理店に三回も行ってしまいました。おいしかったな。中華は香港で食べるのが一番好きですが、イギリスはそれに匹敵する味のする店がそこここにあります。今回の香港中華も、店の人に聴いたら香港に居たときと同じ味でやっているそうです。ドイツの中華がおいしくないのはドイツ風だからですね。イギリスというのは味を現地化しなくても受け入れるんだそうで、本来の味が出されるのでおいしい。

そういう意味で言うと、日本の中華は、相当に日本風だと私は思います。たとえば香港味の中華料理屋があるかというと、どんなに見つけてもまず見つからない(知っている人は教えてください)。ま、ドイツほどひどくないですすけど。イギリスの中華も食材の都合とういこともあるでしょうから厳密には同じではないでしょうが、そうとう香港な味がしたのでした。

そうそう。今回はタイ料理もおいしかったです。トムヤンスープなんてタイでいただいたのと遜色ない。日本でタイ料理屋でトムヤン頼むと、え、っというのが出てきたりして困っちゃいますが、やはりイギリスですね。インディアやコリアもおいしいです。とにかく、ロンドンで食事に困ったら、中華とインドとパブ飯はお勧めです。


イギリスは現在夏時間で時差が8時間。土曜日に帰国しましたが、現在鋭意時差ぼけを解消中です。私は時差ぼけにすごく弱くてなかなか抜けないのですが、なにしろ来週、今度は北米出張なんです。行き先はロスで、今度は約8時間早いところへ行くわけ。早く時差をとらないと、北米でフラフラになる。

ロスはソニーピクチャーずエンターテインメントに行きます。スタジオを借りて編集作業をするんです。実はこの秋に使うデモDVDの音の編集なんですが、本場の設備とミキサーさんを使って作るわけです。私はディレクターさんというわけですね。

残念ながら配布先は日本向けではないので、みなさんにご紹介できないのが残念ですが。そういうわけで、最近はアンプの音質やデジタルシネマサウンドづくりだけでなくて、こんなこともしているのでした。いやあ、勉強になってすごく面白いです。

(2001/07/04)


28)おいしい蕎麦を打ちました


このホームページには書いたことがありませんが、実は私は趣味で蕎麦を打ちます。新築して一周年のときにパソコン通信仲間を集めてお祝いをしたんですが、そのなかに蕎麦を打つ方がいらっしゃって、祝いに蕎麦打ちをご披露いただきました。

そのときはそれで終わりましたが、それからちょうど一年して、群馬県の匠の里というところで体験蕎麦打ちに出会い、一年前を思い出して打ってみました。打った蕎麦はその場で茹でて食べさせてくれました。

で、たいがいの人がそうらしいのですが、自分が打った蕎麦というのは妙においしいんですね。体験蕎麦打ちちは5月連休中でしたが、その連休中にはホームセンターで安い蕎麦打ちセットを入手していました。

それから2年ちょっと経ちますが、毎週土曜日の昼食はパパの蕎麦と決まっています。最初のころはつなぎを入れてもつながらないことがあり、ひどいときは長さ5センチの蕎麦を食べたこともあります。当時、「パパ、なにこれ」「うるさい、蕎麦だ。おいしいだろう」「う、うん」という会話が交わされたものです(^_^;)

二年経って、最近はつながらないということはなくなりました。丸抜きといって、蕎麦の殻を取り去っただけの蕎麦の実をすべて使ったそば粉(最も基本的なそば粉です)なら、難しいとされる水練りの生粉打ちで必ずつながります。さらに難しいとされる更級粉や御膳粉も、湯練りすれば生粉打ちでつながります。あ、生粉打ちというのは、そば粉100%、つまりつなぎなしで打つことをいいます。

ちなみに、蕎麦が水練りの生粉打ちでもつながるのは、蕎麦の実の外側のあま皮付近に含まれるタンパク質が水を含むとベトベトする性質があるからです。小麦粉と違ってグルテンはほとんどないそうですが、湿気がある間はグルテンより粘着力は強いそうです。ただし微量しかないのでていねいに練らないとつながりません。更級粉は蕎麦の実の中心部が多い粉で、タンパク質がさらに少ない(というかほとんど無い)ので、水で練ったのではつながりません。湯練りというのは、そば粉に何回かかける水のうち、最初の半量を熱湯にして練る技法です。そば粉の一部を糊にしちゃって、その糊でつなぐわけですね(丸抜きでも湯練りすれば初心者でもつながります)。紛れもなく蕎麦100%ですが、香りがすこし飛んでしまうという欠点があります。

さて、ここまでは予備知識。で、いよいよ本題。実は今日、とてもおいしい蕎麦が打ててしまったという話です。

キーはそば粉です。ここ二年の間にいろいろとそば粉を入手して使ってみましたが、今日現在の結論としては、信州の高山製粉というところのそば粉がぴかいちかな。今日の主役は、ここの製品で「純白」というそば粉です。

そもそもそば粉というのは、たいして高価なものではありません。1sで1000円前後です。一家4人で食べて500グラム。つまり材料費は500円というのが普通。ところが高山製粉のそば粉は、一番高い「蓼科」というものだと1700円もします。つまり高い。ところが高いだけのことはあるんですね。このそば粉は、つながりやすくておいしくて、非常にいいそば粉です。実際、結構人気があるようです。

で、その下に「純白」というそば粉があります。今日の主役はこのそば粉。1s1500円ですから、これも安くはない。おまけにこれは、「蓼科」と違って非常につながりにくい。WEBを見ると、いろいろある中で、これだけ上級者向きと書いてあります。

このそば粉、なぜつながりにくいかというと、タンパク質を含むあま皮付近の部分の含有量が少ないんです。高山製粉さんは水練りの生粉打ちはまず無理だと言っていました。実際、一回挑戦しましたが、見事に失敗しました。そばが切れるとか以前に、練り上がったそば玉に粘りっ気がなくて、うまく延ばせなかったんです。もう半年前のことですね。以来「純白」は、湯練りにするかつなぎを入れて打っていました。まあ、それでもすごくおいしいんですが。

で、今日久しぶりに注文した「純白」が届いたので、思い立って久しぶりに生粉打ち水練りに挑戦してみました。半年で腕が上がっているか…。

失敗覚悟ではありましたが、とにかく水まわしを入念に行うことにして作業開始。最近は水まわしにはだいたい15分かけていますが、今回は20分以上かけました。しかも練りが完了したあと数分寝かして、もう一度練る工程も加えました。

すると、なんと今日は、見事につながってくれたのです。やっぱし半年で腕が上がったのか、それとも粉の調子がよかったのか(こっちかな…)。ちなみに加水率は56%でした。

で、ですね、茹でて食べてビックリ。そのおいしいこと!。

そもそもこのそば粉は私のお気に入りのひとつではあったんですが、湯練りと違って、茹でた後の蕎麦の香りがいつもより強い感じ。そもそもこういう白色系のそば粉は、香りは少ないので、その香りを維持することは結構大切。次に歯触りがいい。すごい弾力でそれを噛むとプリっという食感すらある。当然のどごしもいい。もともと上品で甘味が強いのですが、割り粉なしの「純白」がこんなに甘味か強かったとは。

いやー、とにかくこの世のものとは思えないおいしさでした。いままで自分で打ったそばのなかでは最高傑作の一つと言ってよいでしょう。…。なんて、普通書かないですよね。それを書きたくなるおいしさだったのです。

まあ、実は素人そば打ちの悲しさで、私の蕎麦は、同じ粉で打っても毎回結果が違うんです。ですから、明日もう一度打ったら同じかというと、まずつながるかどうかすらわかりません。でも今日は幸せにして感激的な蕎麦を食べてしまったのでした。

というわけで、そばを趣味で打つ方には、高山製粉の「純白」に生粉打ちの水練りで挑戦なさることをお勧めします。もちろん「蓼科」もおいしくて、これもお勧めですが。

(2001/06/09)


27)いやー、PCの故障が相次ぎました。


21世紀はPCの故障に次々にみまわれました。いやはや。ちょっと顛末を書いておきます。

最初に故障したのがノートPCのHDD。現在使っているノートは松下のレッツノート(S22)です。

レッツにした理由は、空白キーが小さくて、変換キーとの境界がNキーの中央まできているため、エミュレータソフトで親指シフト入力ができることにあります。私は出張中も大量のテキストを入力しますので、親指シフトが出来ることはマストなのです。このほかにもビデオ出力が本体内蔵になっているとか、トラックボールがついているなど、よくできたPCで、とても気に入っています。

99年正月から使い始めてこれまで故障もせずに使ってきましたが、新世紀にはいると同時にHDDが不調になりました。もともと少しずつ悪くなっていたようですが、年末にIE5.5をインストールしたのをきっかけに症状が悪化。受信整理中にメールソフトがハングするようになってしまいました。試しにスキャンディスクをかけるとクロスリンクがある。うむむ、先週はなにもなかったのに…。しかも修復しても修復しても問題点が報告されるという状況です。

このノートは海外出張用のバックアップのないオリジナルがいっぱい詰まっているので、そのまま使うのはさすがに危険。というわけで直ちに運用をやめましたが、正月中メールが読めなくなったのは不便でした。

スキャンディスクでもシステムなんとかでも回復しないので再インストールすることにしましたが、HDDが手狭だったこともあり、どうせなら換装して容量を増やそうということで、カミさんの実家から帰宅途上、秋葉に寄って10GBのHDDを買って帰りました。

実はS22のBIOSには8GBの壁があります。もちろん工夫すれば10GB全部つかえるようですが、このPCは海外出張用で絶対に安定でなければならないので、2GB捨てて、BIOSが認識する8GBだけ使っています。

新規インストールですが、環境の復活に意外に時間がかかりました。約一カ月かかったかな。なにしろ2年も使っているので、なかにはどうやってインストールしたのかわからなくなってしまったソフトもあったのです。たとえば通信ソフトのマクロなんて難儀しました。海外出張用に自分で作ったマクロですが、HDD上にいろいろなバージョンが残っていてどれが最終かわからなくなってしまったのです。

結局古いパソコン通信の発言を引っ張りだして自分の発言を読むことになりました。読んでびっくり。いやー、マメに書いてある。二年前の私は時間があったのですね。感心しました。

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それやこれやでノートが復旧。再インストールで調子もよくなり、これで2月の出張は安心、と思っていたら、ジャン。次にやられたのが会社のデスクトップ。

これはほんとにまいりました。この2月の出張の一週間前。資料づくりのさなか、突然起動しなくなってしまいまったのです。なにしろスキャンディスクが青画面で落ちてしまうという状況で、後ろの席のパソコンにごく詳しい同僚が、「これはヒドイね、滅多にみないよ」とうれしそうにしています。う〜む。

とりあえず別のPCにHDDを取り付けてデータを吸い出してみたら、データは無事でした。スキャンディスクはWindowsフォルダー下のファイル異常を大量に報告してきました。直前にハングして電源を強制切断したのですが、そのときヘッドがディスク面を叩いたのでしょう。フォーマットしてもスキャンディスクを通らないので、HDDの死亡と診断。合掌。

出張も迫っているので、とりあえず暫定修復をしました。特にHDDは買い換えに走る時間がなかったので、容量が小さくてお蔵入りしていたものを引っ張り出してWindows98を入れて仕事を再開しました。

この事故で丸一日以上失いましたが、出張直前にこれはつらかったですね。出発前夜は徹夜になりましたし、欧州に向かう飛行機の中はもちろん、現地のホテルでもひたすらプリゼンの資料を作り続けるという状況でした。実際、プリゼンに使ったパワーポイントが出来上がったのが講演開始の一時間前。ホテルからタクシーを飛ばして会場についたときは、講演開始10分前でした。

帰国後このPCは、HDDを買い換えて完全な状態にしました。HDDは「静か」と定評の富士通製にしました。確かに静かです。これはいい。

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さて、そうこうするうち、今度は自宅の自作マシンが不調になりました。やれやれ。症状は起動不良です。WindowsMeそのものが起動しません。

なんか厄年だなとブツブツいいながら、通常スレーブにしているHDDで起動して不良のHDDをスキャンディスクしても不良が報告されない。あらま??。

この起動不良が起こる直前にやった操作は、WindowsMeのご自慢機能である「環境の修復」です。結果は「失敗しました」だったのですが修復中に自分を壊しちゃったんでしょうかね。

で、これはマザボとMeの相性でも悪いのかと思い、Windows98SEをインストール。これが3月末でしたが、そうこうするうちにまたまた起動しなくなってしまいました。再度インストールするも、特定のアプリのインストールでインストール後の再起動を失敗する。う〜む。

さすがにこれはマザボだろうということでサービスに電話。「聞いたことの無い不良だが見てみましょう」ということになり入院。

このマザボは二週間で(良品と交換されて)もどってきましたが、この間PCなしではつらいので、別のマザボを買いました。

ところがこのマザボを買ったころから激しく多忙になり、約一カ月、このPCに触ることができませんでした。まあこれが、今年初の故障とかなら、終電帰宅後でも回復させることをきっとしていたと思うんです。

でも、なにしろ正月からこんなことばかりで厭戦気分。目も疲れてしまってましてね。買ってきたマザボを開封して取り付けて、さて、と思ったところで止まってしまいました。

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そんなわけでPCなしでほぼ一カ月。電源が入ってから再稼働するまでもう一カ月。仕事を持ち帰ることをしなければ仕事には支障はありませんが、@niftyのメールをとれなくなったのはちょっと不便でした。目はこの間にかなり楽になりましたが(^_^)。

現在は新しく買ったほうのマザボで環境が立ち上がっていています。マザボはASUSのCUSL2-C。人気ナンバーワンのマザボですね。CUSL2も人気だったようですが「-C」はビデオ/オーディオ出力の無いバージョンです。人気があってバグがとりきれているのか非常に安定で、PCとして全く支障はありません。今後しばらく、私の愛機となるでしょう。

ABITのSE6のほうも稼働しています。先日秋葉に出たついでにメモリとCPUとケースを買ってきて、少し前に買ったプレクの16倍焼ドライブを載せて、CD-R焼き込み専用PCにしました。PCも単機能にすると本当に使いやすいです。周辺機器を一切なしにすると、焼き上がったCD-Rの音質がよくなるという御利益もありますね。このへんのお話は、また後日ということにしましょう。

(2001/05/20)