かないまる流
簡易型まな板の作成
更新 031005
初稿 031001
私は蕎麦打ちを始めてから4年間、まな板をほとんど使わずにきました。まな板そのものは二回買いましたが、木製のものは買って一カ月で反ってしまいました (合羽橋では超有名な蕎麦道具販売店なんですが…)。また私は少量の蕎麦切りを長く作るため、30センチ以上に延ばしますが、これが乗るまな板はそうそうは販売されていません。
そういう大きさをまな板としてゴム製のものも買いましたが、これはあまり使いやすくありませんでした。保存するために立てておくとやはり反ってしまうのと、庖丁がゴムにめり込むのでリズムがとれないのです。そんなわけで、結局最近まで延し板の上で切っていました。
でもこれは、本来はいいわけはないので、まな板を作ることにしました。せっかくなので幅の広いものを作ります。
で、まな板というといろいろなのがありますが、現在延し板の上で切っていて特に不具合はないので、その表面を保護するだけのものを作ってみることにしました。類例は見たことがないので、「かないまる流まな板」ということにしましょうか。
材料は4ミリのシナ合板で、600×450ミリです。マツキヨホームセンターで在庫数十枚をチェックして、一番ソリの少ないものを買ってきました。ソリは0.5ミリ以下、ほぼ完璧な平面です。合板は反っていないのを買うと、その後反ってくることはほとんどないようです。
あとは10ミリ×20ミリのエゾマツの角材。材料費は合計500円くらいです。
作り方は簡単で、角材を木工ボンドで合板の縁に接着します。これで一丁上がり。仕上げは鉋で軽くフチを引いて終わりです。紙ヤスリは使いません。ヤスリの粒が僅かでも残ると庖丁を痛めるからです。
このまな板は、単独では強度はありません。延し板の上に乗せて、延し板の強度を利用します。
切っているところです。この蕎麦は粗挽きを共粉で打っています。
これは別のそば粉の試し切りです。細挽きの挽きぐるみ粉でかなり粘りが強いそば粉です。私が使ったことがあるそば粉の中では最もスダレ状になりやすい蕎麦粉。
結果は、このようにちゃんと切れています。いい感じ。
このまな板は、しまうのも楽です。粉を落として延し板にかけて、そのまま延し板ごとしまえばよいからです。
まな板は、月に1度以上打つ方はあった方がいいでしょうね。どうですか、おひとつ。お勧めですよ。
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