高山製粉の「玄挽そば粉」(3)


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では「玄挽」の食感ですが、その前に見た目。前項の画像は遠目ですがアップをご覧に入れましょう。



いいですねえ、実に美味しそうでしょう。蕎麦殻の微粉末が蕎麦のなかにあるのが見えるため、麺に透明感があります。

この微粉末が大きすぎると、噛んだときにジャリっということになりますが、玄挽は粒度が良くコントロールされていて、ほとんど気になりません。まあ歯に当たらないかと言えばそれは無理で、たまにシャリッと来ますが、食感を大きく損なうほどではありません。

では味はどうか。

これはもう、文句なく美味しい。蕎麦会で舌の肥えた仲間が歓声を上げたとは冒頭に書きましたが、ちょっとビックリするような美味です。

まず一番の特長は歯ごたえがいいことです。独特の弾力感があり、口のなかですごい存在感。舌と歯がよろこびます。「プリンとした食感」とはレッテルに書いてある高山製粉の弁ですが、この感じを実に的確に言い表しています。

また、甘さ、味の濃さ、香りがともに濃厚で、こっくりとしたうま味を感じます。これはもう「すごい」としかいいようがない。

ひとしきり味と噛み応えを楽しんで飲み込むと、これが鼻孔まで丸ごとくすぐって行く素晴らしいのど越し。う〜ん。うまい。

ちなみに、この蕎麦は蕎麦つゆをつけないでも蒸籠半分くらいはあっと言う間に胃に収まってしまいます。蕎麦自体のうま味がとても濃いんですね。

では蕎麦つゆをつけるとどうか。これがまた蕎麦つゆの絡みがすごい。ちょっとつけるだけで非常に強いつゆの味が絡んできます。表面が複雑な形になるので、無数の凹部がつゆを大量に抱えるんだと思います。

いずれはこの蕎麦用に蕎麦つゆを調整しないといけないかなと思わせられました。


さて、昨年の作品である縄文そば粉は「打ちおきが美味しい」という妙な特性がありました。玄挽ではどうなのか。

そのへんを一気に調べようと思い、実は蕎麦会の機会に玄挽も打ち置きを作り、みなさんに試食していただきました。

結果はNG。たとえば、打ちたてには強いプリン感があって、それが香りやうま味と一体になって、歯と舌と喉を喜ばせるんですが、打ちおきではそれが後退します。

試食した方々は縄文の打ちおきが美味しいことを認めた方々ですが、縄文とはどうも調子が違うといいます。

再びメンバーの言葉を再び借りると、打ちたては「蕎麦屋では食べたことが無い美味しさ」。でも打ち置きは「高級なそば屋なら、でてきそうなレベル」だそうです。というわけで、この玄挽は、打ちたてに限るようです。

玄挽。とにかく非常においしいそば粉です。せっかくの新蕎麦のシーズンのうちに、ぜひお試しください。ビックリしますよ。



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