超、細径の麺棒





更新 030108
初稿 030105


蕎麦のメーリングリストで教わった、超細径の麺棒というのを試してみました。便利なのでご紹介しましょう。オリジナルは群馬の福田さんという方です。



オリジナルは5ミリのアガチス材ですが、私は入手できなかったので10ミリの白木材を使いました。ラミンと書いてありますが、ちょっと違うようです (ちょっと木目が粗く、またやわらかい)。値段はたったの130円。120番の紙やすりでケバを落として使いました。

この麺棒は、最初から使うものではありません。延しの最終段階で部分的にのばしたい時に使うものです。



たとえばこんなふうに生地の中央がのびなくて両端がのびてしまったとします。画像で上端と下端に見えている付近の生地が厚い状態で横方向に延ばしたのが原因ですが、素人にはよくある事故です。



ここで超細径の麺棒登場。生地の上に置き、のばしたいところを押すと、棒が適度にしなって、手で押している部分 (手の下の部分) が伸びるという趣向です。



いやー、おもしろいですね。これは200グラム打ちのかなり小さい生地ですが、たしかに押さえたところだけ伸びてゆきます。



もう一例ご覧ください。これはかなり大きくのばした生地がゆがんだ例です。



ただいま修正中。



治りました。

さて、長方形でないいびつな生地になるのは、上述のように、厚みが不均一な状態で延ばしたのが原因です。

ですから、まだ延し工程の最中であれば、どこかが延びすぎそうな場合は中断して、生地を90度回して厚い部分を直角方向に延ばして生地を薄くする (というか、厚みを均一にする) のが先です。

また、うっかりどこかが余分に延びてしまった場合は、そこを薄くしておき、延ばしたいところを厚く残しておいてから普通に延ばせば、厚くした部分が延びて来ますから形を整えることができます。

たとえば一番上の画像のような場合は、中央を延ばしたいわけです。なので、もし画像の上下の方向に生地を大きくしてよいのなら、まず画像で上下の延びすぎている部分を、画像の上下方向に延ばして中央より薄くしておき、続いて横方向に延ばせば、中央が出てきます。

もちろんこの時に細麺棒を使ってもよいわけですが、全体を均一の厚みにしたい段階では普通の麺棒を使うほうが正解です。つまり延ばしの途中では、生地の厚みコントロールによりゆがみを修正して行くことが可能で、それが全体を均一に広げる極意です。

しかし角出し直後に生地が凹凸になった場合は、まっすぐな麺棒では手に負えないことがあるでしょう。また、延ばしの最終工程では、もはや生地を広げられないので、厚み差のコントロールで生地の形を整えることはできなくなります。こうした時は部分延ばしをして修正するしかなく、この細麺棒がとてもありがたいものとなります。

従来私は、部分延ばしが必要な場合は、両端を細めた特殊な麺棒を使っていました (道具編の麺棒のところで解説してあります)。しかしこの麺棒を作るのは結構たいへんで、細径の麺棒のほうが作りやすく使いやすいでしょう。

というわけで、これはオススメです。安いものですから、どなたも一本はお持ちになってはいかがでしょう。

なお、オリジネータの福田さんからコメントをいただきましたのでご紹介しておきます。

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・用材は なにもアガチスでなければ成らないわけでは有りませんが同等品に近ければ何でも良いと思います。しなやかな弾力が必要なんです。
・不向きなものは例えば塩ビパイプのような、つるつるした材料は向きません。
・又、長さも30センチから50センチも有れば事足りるのですが 短いと麺棒掛けに掛からないので 私はメートル物を使用するように奨めてはいます。
・皆さんの間で広まると嬉しいですね。
 
福田さん。ありがとうございました。


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