並のPC二号

 

 

2001817日登録

2001/08/19誤記訂正
2001/08/17登録


 

1.まえがき

2001年夏現在、自宅でメインに使っている自作機が二台になっています。このほか出張用のノート一台。妻子用のソーテック機が一台、合計四台がLANにつながって稼働しています。

PCの自作は昨年末に初めて挑戦し、ABITSE6マザーボードを使って 並のPC一号機 を作りましたが、使うにつれ細かい不調に悩まされました。具体的には、スタンバイから起き上がれない、ツインビューがハングする、CD-R4倍で書くと読めないなどです。

結局仕事が一段落した5月にSE6を修理。三週間後に新品に交換されましたが、その間PC無しというわけにも行かず、ASUSTeKのマザーボード、CUSL2を買い足して使い始めました。すると問題は全て解決。交換後のSE6よりも快調でした。このマザーボードを中心に組んだのが、現在の常用機である二号機です。

一方で、SE6CD-Rを焼くと音が良いことがわかってきました。マザーボードの交換だけならもう一台PCを作る必要はないのに、二台のPCに仕立てたのはここに大きな理由があります。

もちろんルータを立てたいなど、ほかにもいろいろと理由はありますが、とりあえず一号機とは性格の違う部品を集めて、電源、ケース、マザボ、メモリ、などいろいろな部分を交換。PCの構成とCD-Rの音質との関係を調べてみたいと思ったのです。体系立った検討ではありませんし、仕事ではなく個人的な趣味ですが、結構やってみると面白い。

このページは二号機のご紹介ですが、そういうわけでこのへんのお話を交えながら書いてみようと思います。

CD-Rの音質比較は、リコー製のフタロシアニン色素のメディアに等速焼き込みし、DVP-S7700で再生、デジタル出力し、TA-E9000ESD/A変換して音質を聴きました。当然他の条件では違う結果が出ることが考えられますので「そういうこともあるか」という読み方をしていただくのがよいと思います。

それから一号機の記載はそのままになっていますが、この記事でもわかるように、現在は大幅に変更されています。

 

2.マザーボード

SE6不調に伴い購入したCUSL2-Cは、一号機を作るときに対抗馬に考えていたものです。ビデオと音源の無いものを購入しました。

 

CUSL2-C

 

CD-R焼きの音質比較は、まず両者に後述のビデオカードをさした状態で行いました。CUSL2に内蔵ビデオがないからです。結果は僅差。

次にSE6を内蔵ビデオ回路で動作させてみるとSE6の勝ち。素直にCD-R焼き専用として一号機に残りました。CUSL2もビデオ内蔵版ならSE6を超えるかもしれませんけどね。

CUSL2は、安定したよいマザボですね。昨年検討したときネット上に悪口がたくさんあって購入を躊躇しましたが、ユーザが多いから悪口も多いのでしょうか。一号機で出ていた不調は全てといってよいほど消えました。最初からこれにしとけばよかったという感じ。実は会社でも三枚のCUSL2を使っていますが、いずれも安定しています。

 

3.CPUとメモリ

一号機の時に買ったCPUPentium III 733MHzでしたが、今回はセレロン766MHz を買いました。

メモリは一号機のときにはPC100-256MBを買いましたが、今回はPC133-256MBです。

CD-R焼きの結果は、CPUとメモリとの組み合わせでかなり様子が変化し、セレロン+PC100が一番よく、二番目がPentium IIIPC133でした。前者は自然な感じ、後者は重厚な感じでいずれも捨てがたい感じです。

対して、これとクロスする組み合わせ(つまりセレロン+PC133と、Pentium IIIPC100)は音質が劣りました。なぜでしょうね。

結果、セレロン+PC100を一号機に、二号機にPentium IIIPC133を納めました。

 

4.CPUクーラー

一号機のCPUクーラーは静かで、CD-Rの音も良かったのでそのまま使い、二号機には当初CPUに付属していたのを使っていました。

しかし付属ファンはうるさい。

どうしようかと思っていたら、近くのPCショップでアスロン用と称する大型のものを1500円で売っていました。安い。で、二号機用として即購入。アスロン用といっても、ソケット370には使えるんですね。

 

CPUクーラー

12Vで正規にファンを回すと多少うるさいですが、一号機同様5Vで回すと非常に静かです。PCプローブモニタしてみると果、一号機のクーラー同様十分に冷えることがわかりました。静かで快適です。

 

5.ケース

ケースはオウルテックのアルミタイプPC30を買い足しました。背が低く、パネルも丈夫で気に入りました。お勧めです。

 

ケース内部

画像でわかるように、マザボに電源がかぶっています。購入時、使いにくいかなと思いましたが、実際はマザボ部分は別シャーシで、PCIカードもろとも後方に引き出せるのでまったく問題はありませんでした。

難点は5インチベイが二個しか無いことですね。シャドウベイがいくつもあっても使いようがないので、5インチが多いほうがうれしいです。

CD-Rの音質ですが、ソンチアの鉄ケース(TQ700/3)にあっさり負けました。重量がないのでファンやHDDの振動がCD-Rに伝わるんでしょう。したがって仕事用の二号機がアルミ、CD-R用の一号機が鉄と簡単に決まりました。

ただし電源は、ソンチアに付属していた300ワット品より、オウルのアルミケースについていたセブンチーム製の250ワット品のほうが音質が良好で、入れ換えてあります。

 

6.ドライブ関係

5インチドライブ

二個ある5インチドライブベイには、CD-R/Rw/DVD-ROM複合ドライブと脱着式HDDケースを装着しました。

まずCD-R/Rw/DVD-ROM複合ドライブですが、これはロジテック製で、一号機から引っ越してきました。

実は二号機用には、プレクの16CD-R/RWドライブを新たに購入したのです。仕事用には高速に焼けるほうがよいですから。ところがこの16倍ドライブの(等速焼きの)音質がなかなか良かったので、一号機に装着することになりました。

一方、ロジテックのCD-R/Rw/DVD-ROM複合ドライブ(LCW-R6424DVAK)は、一号機で4倍焼きに問題があると報告してありますが、CUSL2の環境ではなんの問題もなく読み書きすることができました。う〜む。

 

7.脱着HDD

5インチベイの下半分は脱着式のHDDです。システム用のHDDは内蔵ベイに取り付けてあり、ここは拡張用HDDです。画像の右端にみえるキーを回して、レバーを起こすと、インナーケースが出てきて、そのなかにHDDが納まります。

先月SPEのダビングスタジオに音の編集をやりに行きましたが、記録媒体に脱着式のHDDを使っていました。そのまま移動したり、高速コピー、編集が出来るので便利なんですね。

HDDを脱着式にしたのはそれに触発されたのです。HDDが交換できると、今後ビデオ録画なんか始めると便利になると思います。スタジオのHDDSCSI-3でしたが、私のはもちろんIDEです。でもATA100対応なのでスピード的にも満足です。

 

8.ビデオカード

スパークル製ツインビュービデオカード

ここからは一号機には不要のデバイスです。二号機専用ですね。

N-VidiaMX2チップを使ったビデオカードで、一号機からの引っ越し品です。上の画像右端のコネクタのうち、奥のものが従来のアナログRGB。手前がデジタルとアナログの共用出力です。共用側をアナログで使うときは、外部に付属のアダプタを取り付けます。

性能は満足できるものです。なにしろ二つのディスプレイを同時に使えますから、作業スペースが広くて快適そのもの。仕事がはかどります。

このツインビューもSE6では不安定でときどきハングしてましたが、CUSL2では安定です。端的な例がDOSのフルスクリーン画面で、ABITSE6はハングしてしまいましたが、CUSL2は第一画面がDOSのフルスクリーンになり第二画面はお休み。DOS窓をEXITすると元に戻ります(当然ですが)

なお、ビデオカードはファンがついているものがありますが、このカードはファン無しなので静かです。

 

9.音源カード

音源カード

PRO6という音源カードです。アナログの入出力が奥のメインのカードにあり、そのほかにデジタルのI/Oを手前の付属のサブカードで使うことができます。デジタルは光と同軸それぞれ1ペアのI/Oを持っています。

サブカードはPCIスロットの5番を使いました。CUSL25番スロットは1番とIRQを共有しているので、トラブルをさけるために使用していないからです。

 

10.LANカード

10BASE-T/100BASE-TXLANカード

コレガ製の10/100BASEのカードです。

LANカードは、値段的にはもはや高いものではないですが、LANを内蔵しているマザボもあるので、PCIスロットを一個占有してしまうのはちょっともったいない感じもします。

ちなみに現在、LAN関係は家屋内のハブも含めて、全てコレガ製を使っています。安定で価格も安い、いいメーカですね。メーカが混在していないというのは安定動作にも一役買っていそうで安心です。

 

11.ビデオキャプチャーカード

ビデオキャプチャーカード

カノープスのカードです。ハードでMPEG2圧縮するものが欲しかったのですが、まったく入荷しないということで、ソフト圧縮版を買いました。機能半分で値段も半分というところでしょうか。

HDDによりビデオ録画をする用途に買ったものですが、あまり画質にこだわらないで簡易録画するだけですので、まあこれで十分です。

使ってみた感じでは、テレビチューナがPCのノイズを受けるのか、チャンネルによっては若干縞模様が出てますね。まあPCの中だからな、こんなものでしょう。高いキャプチャーボードだと落胆するかもしれませんが。

MPEG2の画像は、そこそこの画質のわりにはファイルが小さくていいですね。以前つかっていたMJPEGより画質が良くてファイルが小さいので、とりあえず幸せです。

 

12.その他のカード

そのほかにDVのキャプチャーカード(I/Oデータ製)SCSIカード(プラネット製)が入っています。いずれも一号機からの引っ越し品です。

SCSIは以前はMOHDDをぶら下げていましたが、最近はMOHDDも使わないのでスキャナ専用になっています。

 

13.今後の展望

CUSL2マザーの二号機の環境は安定で、とにかく仕事をしていて落ちないというのは幸せです。しばらくこのまま使うでしょう。

現在CPUPentium IVに置き変わりつつありますし、Pentium IIIもコア違いが出てきていますが、化け物みたいに熱を出したり、同じシリーズなのにマザーが使えないなど、ちょっと過渡期に入るなって感じがします。一年もすれば安定するでしょうかね。安定したらパワーアップしてもいいですね。

 

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