LANオーディオを始めよう | TA-DA5700ES勉強会 |
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初稿 120305
それではNASをDMSとして動作させ、オーディオファイルを置き、AVアンプから見ることができるようにする手順を説明しましょう。このコレガのNASそのものを使うという人は少ないと思いますが、だいたいこういう設定をするのかという読み物として読んでみてください。
もしこのNASを実際に使う方は、必ず取説にしたがって操作してください。
以下コレガのNASのIPアドレスが初期値の192.168.1.210だとして進めます (この解説で再び変えます)。ルータのLAN側アドレスは192.168.1.1だとします。
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まず、NASはネットワークの状況にあわせるために、ネットワークにあわせた初期設定を行う商品が多いようです。このコレガのNASの場合は付属の「NASセットアップウィザード」というPCソフトを実行すると、初期設定や必要なフォルダ類が作られます。
これがセットアップウィザードの開始画面。WEBではなくてPCアプリです。「次へ」以降でコレガのこのシリーズのNASを検出して初期設定を行います。
ただしここでたとえばIPアドレスなどを変更するとあとでいつやったか忘れてしまいますので、全部デフォルトで通過してしまうのがいいと思います。
このソフトを一度動作させると、DLNAに必要なフォルダがちゃんと生成されます。ただし起動はしてくれないのでNASの設定ページ (NASに内蔵されたwebページ) で行います。
セットアップウィザードを通したら、いよいよWEB設定ページにログインします。アドレスバーは192.168.1.210を入力します。
ログインします。以下中を説明します。
まずコンピュータ名。AVアンプ側から見えますので、覚えやすい名称にしておくとよいでしょう。
IPアドレスはそのままでもいいのですが、かないまるは音質実験で同じモデルをネットワークに乗せることが多く、そのとき必ずぶつかるので、常用機は導入と同時に「192.168.1.215」などに変更しています。
ワークグループの初期値はWORKGROUPですが、かないまる邸はMSHOMEに統一しているので変更します。
サービスはWindowsだけにして、後はオフにします。設定を増やすと内蔵CPUの仕事が増えて音質が悪くなります。
ここに表示されているのが、NASの中に存在するフォルダです。ネットワーク上では全部ドライブに見えるもので、たとえばWindowsのエクスプローラで「新規作成」で増やせるものではありません。フォルダが必要な場合はここで作ります (このフォルダはWindowsから見るとドライブなので、その中にはフォルダやファイルを自由に作れます。
ここにあるフォルダ(Windowsでドライブ)のうち、MUSIC、PICTURE、VIDEOの三つがDLNAで共有されます。音楽ファイルの入っているフォルダをMUSICフォルダの下に入れておけば、AVアンプからアクセスすることができます。
フォルダへのアクセスはどうやるかというと、ブラウザかマイネットワークのアドレスバーに「\\192.168.1.210」のように入力します。
するとこういう状態になります。このmusicをダブルクリックして開けて、フォルダをコピーすればよいわけです。
最後に非常に大事な設定です。
それはDLNAのステータスをONにすることです。現在ほとんどのNASはデフォルトでサービスがONですが、このNASはOFFです。
基本的にNASは、MUSICフォルダにファイルをおけばAVアンプから見えるようになりますが、ファイルを置いた直後はまだ見えません。NASがファイルリストを作って公開するまではAVアンプから見えないのです。最近のNASはサイクルが早いようですが、このコレガのNASは、なんと数時間に一度しかリストが更新されないようで、ファイルを置いてAVアンプから見えるようになるのが次の日の朝だったりします。
でも大丈夫。ファイルを更新したらステータスを一度OFFにして、もう一度ONにすればリストが更新されてAVアンプで再生できるようになります。
NASの内容がAVアンプから見える例です。
これはエクスプローラでの表示。
これが DA5700ESのプレーヤー(DMPのなかの:DMC部分)が表示する曲名表示です。
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