TA-DA5700ES勉強会



巨大なヒートシンクを持つネットワークエンジン (1)

初稿 120205


扱う信号系の解説が終わったところで、音質的に特徴的な部分を順不同でながめて行きましょう。

カタログ的な内容は、追って発行されると思われるテクニカルノートで解説されますので、この勉強会ではかなり古い技術でも、いまだに搭載されているもので音質上大きな役割のものは触れて行きたいと思います。

でも最初は、新しいのから行きましょうか。



大型ヒートシンク付きネットワークエンジン

最初に登場するのは、ネットワークエンジンです。カタログ的には DA5600ESから大幅に機能を強化した部分ですが、基板周りも大きく変化。1000ccのエンジンが、いきなり3000ccのV6エンジンになったようです。

実際のところ、今回のエンジンはかないまるの見渡す限りでは業界的にも巨大な仕掛けになっています。詳しくはカタログに譲りますが、ここでは果たしてこのファンはうるさいのか否かをまず説明したいと思います。というのも、グラボを連想するのか「どんなにうるさいんだろう。これ」みたい心配をされているようだからです。

結論を先に書いてしまうと、ファンはうるさくありません。というかまず回りません。回したくないので、こんなに大きいヒートシンクになったんです。また回ったと場合もかなり静かです。

発熱との戦い

性能のことを後回しにして、熱との戦いについて。なにしろ最初のテスト基板ができてから、最後の商品化までずーっと苦労したのが発熱の処理です。完成写真はソケット478用のcpuクーラーとよく似た巨大なヒートシンクが迫力がありますが、この下にネットワーク関連の演算をするチップが入っています。

このチップの発熱量はCPUよりはずっと少ないものです。それなのにこんな大きなヒートシンクがついている理由は、絶対にファンを回したくなかったからです。

当初の設計では常識的なヒートシンクと現在より大きなファンがついていました。そしてそのファンはしばし、かなりの回転数で回すように見積もられていました。それは「冷やすためにはしょうがない」という感じで進んでいました。

でもかないまるは、まずファンは絶対に避けたいと思いました。回ろうが回るまいがファンが付くとそれだけで音質チューンが難しくなるんです。もちろん回したくもありません。一つ下のクラスならなんとかなるが、このクラスは絶対に避けたい。

そこで手持ちの古いPCからソケット478 (Pentium4) 用のインテル純正クーラーを外し、外形をこの基板に載る大きさにカットして若い担当者に渡しました。インテルクーラーは、PCオーディオのページに書いたとおり、ファンはともかくヒートシンクは音質がいいんです。

そういえばこのエンジンのヒートシンク。何となくソケット478用のヒートシンクと似てるでしょう。出生の雰囲気って残るんですね。


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