TA-DA5700ES勉強会



DA5700ESが扱えるアナログオーディオ信号とその経路

初稿 120202


では DA5700ESのアナログ入力の経路はどうなっているのでしょう。デジタル経路はしばしば解説の機会がありますが、そういえばアナログ経路の説明はあまりしたことがないですね。

DA5700ESでは、なんとPHONOイコライザの音を少し改善したこともありますので、簡単に解説してみたいと思います。



これが DA5700ESのアナログ信号の経路です。

入力は三つあります。

まずPHONOです。この回路は「外付けPHONOイコライザーを用意して、そろそろ本体からはなくしてはどうか」みないな意見もあるんです。実際低価格モデルはすでにありません。でも、かないまるはいまでもPHONOを使いますし、そもそも重くて、電源も強力な本体の中にイコライザがあるメリットは大きいんですよ。

というわけで、 DA5700ESでは、なんといまさらながらPHONOをの音質チューンを施しました。

背景は、ここ1〜2年で従前から使っていたフィルムコンデンサが製造中止になり、代替えの部品のグレードが高くて自動的にアップグレードしていたことです。

DA5600ESもそうなんですが、数年前の製品より部品のグレードが上がっています。コストもかかりますが、これしかないのでしょうがないんです (だからなくそうという話も出るんですが)。

そこを頑張って搭載しているんですから、折角なのでチューンしたわけです。今回はPHONOイコライザ周りの電源インピーダンスとグラウンドノイズを減らす改良を加えました。もともと「なかなかいい」と言われていたソニーのAVアンプのPHONOですが、 DA5700ESのはかなりいいと思います。

もしこれで不満な場合に、はじめて外付けのイコライザアンプを使えばいいと思いますが、拳骨言々を使うような小さいシャーシのモデルには、そう簡単には負けないと思います。

ラインレベルは、SC-CD/CD、チューナーなどがありますが、全部平等というわけには行きません。グラウンドポイントに近い方が音質はそれは有利というものです。そこで一番音のよい経路はSA-CDに与えてあります。次がチューナー。ビデオの音声は周辺にビデオ回路があるので少し不利ですが、それでも頑張って設計してあります。

PHONOイコライザーの出力もこのラインに並びます。

このアナログ2ch入力系には二つの信号経路があります。

1)アナログダイレクト経路

アナログのままボリウム (OPプロセッシングとプリアンプ) に導くものです。パネル上の「2ch」ボタンを押して「2ch analog direct」を表示させるとそうなります。この場合は、音場処理、トーン調整 (イコライザ) などを一切行いません。デジタルに変換しないので何もしないのです。

「2ch」ボタンをもう一度押して「2channel stereo」にすると、アナログオーディオ信号がADコンバータに伝わり、デジタルオーディオ信号に変換されます。この信号はDSP処理できますので、トーンイコライザや音場処理(ホールモードなど)を使えるようになります。

もしビデオテープで映画を観ることがあるようでしたら、是非H.D.-D.C.S.やプロロジックIIモードを使ってみてください。ボリウムを絞ったときに有効なサウンドオティマイザーも使えるようになります。

また「A.F.D.」ボタンの中に「multi stereo」というのがあります。ステレオ2ch放送の場合、全部のスピーカから音が出てくるので、用途によっては使えると思います。


この入力は、AD変換系を持っていません。なので必ずアナログダイレクトとなります。調整可能なのはレベルだけです。スピーカの自動測定を行った結果は、レベルバランスだけが反映され、距離は調整されません。その代わり、一番接点が少ないので、ある意味もっともフレッシュな音がする入力です。

この入力は、AVアンプが処理できないオーディオ信号があった場合にスピーカーを鳴らすためにつけてあるもので、今はなくなってしまった信号フォーマットの機器を使えるようにする目的があります。入力は7.1chまでで、旧タイプのオーディオ機器には存在しないFHには対応していません。

もしこの入力に2chの機器をつなぐ場合は、サラウンドやセンターの入力端子にはショートピンをつけておくと、使っていないチャンネルのノイズが減るので音質がよくなります。



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