待望の高音質銅素材PC Triple C

サエク AC-6000/AC-7000を使った
自作電源コードの作り方

解説編 その4)
アース非接続について



初稿150927
更新151003 (解説編と製作編に分け、リライトしました)。


前項で解説したシールドフォイルは、最初からどこにもつながないことは簡単にのみこめると思いますが、今回の電源コードでは、さらにアース回路である緑配線もコネクタの端子に繋がぎません。

実はアバランス接続のオーディオ機器ではそもそも接続不要ですし、むしろつながない方が音質がよいのです。ここでこのことを説明します。

今回使うサエクのコードは、三芯タイプです。色は下記のとおり


N用L用E用
AC-6000
AC-7000

Nに接続するのはニュートラル色の白線です。国内では基本的にそうします。
Lは単相屋内配線では本来は黒です。AC-7000では黒ですが、AC6000では赤になります。
Eに接続するのは大地アース色の緑線です。これは世界的に緑。今回はこの緑を配線しません。

では今回のかないまる式でなぜ緑配線をコネクタに接続しないかの解説です。

・E端子が機器側にないことが多い

TA-DA5800ESもそうですが、最近のオーディオ機器は3Pインレット (の形状のコネクタ) を使っていてもE端子がない (つまり2Pになっている) のが普通です。これはなぜなのか。

理由は、3PインレットにE端子がある場合、そのE端子は必ずシャーシに接続しなくてはいけない決まりになっているからです。シャーシをグラウンドに接続したら音がよくなりそうですが、実はなかなかそうなりません。グラウンド側にかえってノイズがわくことがあるからです。

理由は二台のオーディオ機器 (例えばCDプレーヤーとアンプ)の両方を壁コンセントのE端子とつなぐと、E端子→機器A→オーディオケーブル(シールド線)→機器B→E端子というループが出来るからです。人間が生活する環境は磁力線がたくさんあり、特にパワーアンプの整流回路は大きな電磁ノイズを出します。磁力線がループに入ると、ループに環状電流が流れます。

その結果信号経路のグラウンド側 (シールド線のマイナス側、コネクタの接触抵抗、アンプ内部のグラウンド配線など) の抵抗分で電圧に変換されて信号電圧と混ざり音質が劣化します。

確かにグラウンドをとったほうが、機器自体のグラウンド電位は下がり、その意味で音質がよくなることもあります。しかしループが設計的に意図しない音を作り出すことが多いのも事実なのです。

実は昔はE端子のない3Pインレットがありませんでした。そのため、電源コード側でE回路をはずしたほうが音質がよくなるなんてノウハウもありました。

というわけで今回作るケーブルは、緑のラインを壁コン側も機器側もつながないで作ります。


・緑のグラウンド線はどこにも繋がなくても意味があるのか

あります。

どこにも繋いでない線をACラインに沿わせておく (この場合は沿っている線を浮かしておく) のは、商用電源自体に乗ってくるノイズを減衰させる効果があります。聴感的にはSN感がよくなります。なので無駄にはなりません。

今回のケーブルは銅箔のシールドがまいてありますね。これも同じ目的です。でも箔が薄いので効果は限定的です。緑のグラウンド用ラインはものすごく太いので、これも存在するだけで有意義です。


・緑のグラウンド線は壁コン側だけでもつないではだめか

でもどちらか繋ぎたいという方はいらっしゃるでしょう。

その場合は機器にE端子がある場あはどちらか一方 (どちらをはずすかで音が違うので、お好きなほうでやってください)。
機器にE端子がない場合は、つないでも結局浮きますので、壁コン側を繋いでください。

今回の製作記事ではどちらも接続しません。



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