待望の高音質銅素材PC Triple C

サエク AC-6000/AC-7000を使った
自作電源コードの作り方

製作編 その1)



初稿140906
更新151003 (解説編と製作編に分け、リライトしました)。


では製作編です。
この一連の記事は、初回から一年以上経過しましたが、今回完結するにあたり、細かい点をリライトしてありますので、もう一度通して読んでいただけるとうれしいです。

まずプラグの選定の解説をします。

1) プラグの選定

プラグは「オーディオ用」といわれるものがたくさん商品となっています。それぞれよく検討されていていると思いますが、実はかないまるはあまり使いません。

プラグは構造が音をかなり支配します。しかし構造を変えるとたいへんな金型代がかかるので、オーディオ用プラグのほとんどは、構造は一般用と同じで、材質や処理を変えたものがほとんどです。勿論それで音はよくなると思いますが、かないまるは一般品からよいものを探せば、十分に楽しめると思っています。

今回使ったプラグは下記です。

1-1)壁用プラグ

かないまるの愛用品は、明工社のME2573というものです。


いわゆる医療用というもので、踏んでも割れない丈夫な本体はポリカ製。ポリカはCDと同じ材質で音が汚れにくいとても良い素材です。松下電工のWF5018とよく似ていますが、製造元は同じではないかと思うほどよく似ています。でも音は明工社のほうが良好です。

電極はライブ側が黄銅製でメッキ無し。ニュートラル側は黄銅にニッケルメッキです。日本のコンセントは電極が並行しているので一種の音叉になっています。つまり鳴きやすい。メッキが非対称なのは鳴きが少しでも少なくなるという意味でよいことだと思います。

よく使うのでかないまるは アマゾンで箱買いしています。 一個だけ通販で買うならオヤイデあたりでいかがでしょう。


1-2) 機器用プラグ

機器側のプラグの愛用品はこれです。



スイスのシュルター社製 4781 というものです。ケースはナイロンのようです。ナイロンも適度な粘りがあって音質を邪魔しません。

美点は細いこと。機器側のコンセントが分厚いアルミシャーシをくり抜いてその奥についている場合、こういう形状でないと使えません。

また、あまり機械的に丈夫すぎないことも美点です。というのも、機器側プラグがあまり強いと、AVアンプのような鉄板が薄い機器はインレットがケーブル側の重量や強度に負けてしまうことがあるからです。

というわけで、AVアンプユーザには非常にお勧め。過去のかないまるのデモも大半はこれを使っています。



電極構造です。黄銅製電極に電線を差し込み、ネジを締めると可動黄銅片が電線を締めつける仕組みになっています。この構造は接続が確実なわりには強度はあまり大きくなく、電線をそっと抱えることになります。

機器との接続をとるフォーク形状の電極もシンプルです。機器側の電極をやはりそっとつかみます。

この「そっとつかむ」という構造は結構重要です。なぜか。ケーブルは床の振動を拾ってきますが、この振動が機器に入りにくいのです。

ものすごくお金がかかった建物に住み、機器もものすごく立派な構造 (つまり高級オーディオ機器) の場合は別として、多くの場合このプラグは良い音を出してくれます。

ケーブル類の音質はしばしば電気的な性能で語られます。しかしかないまるはメカ的にみたほうがよほどよく説明がつくと思うことが多いと思っています。このプラグの音質は、素直でやさしい構造がよく説明してくれます。



ただし問題が一点。ケースとカバーは中央のネジ一本で止めるんですが、この構造がさすがに弱すぎます。また太い電線でE端子を接続したときは、電線がビスを取り付けるボスを邪魔をして、そもそもとりつかないこともあります。

そこで製作後、ケースにはテープを巻いて補強して使います。またボスがどうしても邪魔なときはボスをニッパでカットしてください。今回はグラウンド線を使わないので、このボスの手前で電線のほうをカットします。




かないまるへ