ばっちり高音質なBTアクティブスピーカー

SRS-BTX500


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かないまるが先月 (2013年10月) 入院し、腹部大動脈瘤の人工血管置換術というのを受けたことはすでにお話ししたとおりです。おかげさまで手術は成功し、約一カ月で職場復帰しました。ぱちぱち。

入院期間は10日間。ネットワークが使えるというだけで個室をとりましたが、術後二日目にはPCが使えるようになり、回復にしたがい音楽が聴ける環境を整えました。



病室はこんな感じ。ベッドが電動で起き上がる (これは腹筋がないのでとても助かりました) 以外はビジネスホテルと同じ雰囲気で、むしろ広くて快適です。



ここで音楽を聴く主役がこれでした。テレビの前にある横長の物体。型番は SRS-BTX500。BT対応のアクティブスピーカーです。

かないまるは、本業のAVアンプで6年前から低価格の商品の高音質化に挑戦していましたが (片々雑事参照)、一方でここ数年、カジュアルなオーディオ機器のチューンのお手伝いもしています。SRS-BTX500は昨年お手伝いしたモデルです。

入院にあたりノートPCとRockDiskNextははじめから持ち込んでありました。日頃できないでいたファイル整理をしようと思っていたのです。しかしいい音で音楽が聴きたくなり、会社の仲間にSRS-BTX500を持ってきてもらいました。これなら病室でつきあえるはず。

いやー、やっぱり音がいいですね。入院生活が一気に癒されました。

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使いこなしを説明しましょう。まずPC側の対応。BTには主に三つの伝送規格がありますが、音質のよい方式を導入しました。というのもBTには幾つ伝送方式があり音質が違うんです。

まず最もふつうなのがSBC (サイドバンドコーデック)という方式です。またスマホに搭載がふえているのがAAC(地デジで使われている方式)です。この二つはかなり普及していますが、現在一番音がいいのはAPTX(アプトエックス)という方式で、BTヘッドホンを中心に急速に普及しています。

APTXは圧縮音声の一種なので、リニアPCMそのままというわけには行きませんが、カジュアルなオーディオ用としては非常に十分な音質です。SRS-BTX500はこのAPTXに対応しています。なにげに試して音がいいなあと思いましたが、いろいろ調べてその理由に納得が行きました。

APTXの開発もとは、映画館用の圧縮で有名なDTS方式をつくったところです。つまりDTSによく似た音質です。そのDTSはDVD用よりと映画館用では同じ名称でも実は別のものなのですが、APTXは映画館用のDTSに近い感じ。音の感じからかないまるは「ズバリ映画用DTSは同じ圧縮」と推察しています (公開されていないので確信はありません)。。

ところが、APTXは音質はいいのですがPC内臓規格としては一般的ではなくて、その高音質を使うには、USB端子用の送信アダプタが必要です。かないまるが使っているのがこれです (あ、お勧めです)。



Logitec Bluetooth USBアダプタ 超小型 Ver4.0 Class1 LBT-UAN04C1BK

BTにはクラス1とクラス2の二種類あります。違いは伝達距離です。クラス1のほうが電波が強くて遠くまで飛びますが、上記商品もクラス1。実際20メートルくらいは楽に飛びます。電波が強力ということは通信が安定なので音質にもよいことと考えられます (必ずそうだとは限りませんが)。

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SRS-BTX500の使い方の勘どころを書いておきましょう。



まずサウンド。このモデルには迫力のある低域を作り出すモードがありますが、そういうのを使わないのが「SOUNDのLEDが消灯している」モードです。言ってみれば「素のモード」。

このモードでSRS-BTX500の実力が聴けるのですが、ちょっと聴きには迫力はないものの、聴いているうちに意外なほど表現力があることがわかります。低域も十分。そのまま使っていれば、迫力モードはすぐに不要と感じます。



ボリウムの使い方です。好音質な音の出し方、それは一度ボリウムをMAXにして、そこから5回「−」を押します。どうもこのボリウム位置が分解能が一番高いように聴こえます。

ですので、

1)
まずこのボリウム位置をキープすれば、PC側で音量調整しても良好な音質が維持できます。
2)
また、このボリウム位置で少し大きいかなという程度の音量にPC側で調整しておいて、本体ボリウムを変化させるのもよい使い方だと思います。

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さて、昼間の音量に比べて深夜の音量だと低域と高域が聞き取りにくくなります。AVアンプにはサウンドオプティマイザーがありますが、SRS-BTX500はこれによく似た補正が入っています。映画用ではないので、ベッドサイドのサウンドとして調整しれています(音決めはかないまるがやりました)。

使い方は簡単で、上記の2)の使い方で本体の音量ボリームを絞れば、小音量にすると自然に動作します。もし効果がありすぎる感じたときは、PC側の音量調整を下げて、SRS-BTX500のボリウムを上げ目にすればコントロールできます。

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SRS-BTX500はスピーカるき間隔がかなり狭いのが信じられないくらい、リッチに音が広がります。内部をちょっとご紹介しましょう。



これはカートンに印刷してある内部ユニットの画像です。左右の丸いのがL/Rです。人の声は全てこれが担当します。このユニットは磁気回路に磁性流体が入れてあり、いわゆるダンパがありません。流体なので非常に高い初動感度があり、これがよい音質を作っています。

構成部品レベルではキャップに制振剤を塗布して音質をコントロールするなど、単品スピーカ並みのチューンが入っています。ドライブアンプはデジタルアンプです。

次に中央に一個ある丸いのがサブウーファです。L/Rの低域をまとめてこれで再生します。帯域分割処理はDSPがおこなうので、アナログチャンネルディバイダーのようなクセはつきません。カットオフ周波数やスロープも入念に調整してあります。

両隣の長方形はパッシブラジエーターです。これはバスレフの穴と同じ役割をします。機器が小型なのでバスレフポートが使えないので、このようなを使っています。別名ドロンコーンといいます。

キャビ(箱)もしっかりした樹脂製。ユニットがこの樹脂箱にしっかりついているので振動的にもバッチリです。

あ、そうそう。このモデルは通常はACアダプタで使えますが、バッテリーを内臓しているので、音量にもよりますがフル充電で数時間は持つようです。病院でうっかり電源をつながないで使っていましたが結構長時間聴けます。そして電池駆動はやはり音はいいですね。

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というわけでSRS-BTX500。とても素晴らしい音がします。発売から随分経ちましたがご紹介が遅すぎたくらいでまだまだ現役。かないまるが音をお手伝いしているとういことで、こういうのを探していた方にはお勧めします。アマゾンで購入するのならこちらからどうぞ。