音楽小道具



かないまる式

無共振電源タップの作り方

大阪デモバージョン、その2

初稿 111010

素材関係で残るは、Fケーブルとコンセントの間をつないでいる電線です。



ここは、音質を確認してあるケーブルの中で、もっとも柔らかいものを使うのがコツです。

壁コンセントからの電線は、リスニングルームやリビングの壁の振動が乗っています。これはもう完全に乗っています。また今回のケーブルは、壁からここまではFケーブルです。ですからこの振動はほとんど減衰しないで到来します。

電源タップは、この先アンプやCDプレーヤにつながりますが、硬い電線を使うと、この振動がそのまま機器にダイレクトに伝わってしまいます。つまり音のよい電源タップを持とうとおもったら、どこかに機械的に柔らかい部分を持つべきでなのです。もちろん電気的接点はきちんとしていなくてはいけません。したがってコードの一部に柔い部分を持つのがよいのです。

一方、AVアンプは、大きな出力を扱うので、巨大なトランスを積んでいます。このトランスは、負荷電流に応じて振動します。たとえば100ワットアンプの瞬間最大電流は、8Ω負荷で3.5アンペアにも達します。マルチチャンネルアンプともなると、10アンペアクラスの瞬時電流が平気で流れます。

電源トランスの捲線は、電流が流れた瞬間に温度が上昇します。すると銅が熱膨張するので、捲線が音楽信号に応じて振動します。

この振動は、聴診器を使って工夫すればみなさんも聴くことができますが、かないまるのようなアンプ設計者は、最大出力の測定をするときに、出力トランジスタや電源トランスが音楽信号で鳴く現象を聴いた経験を持っている人がいます。たとえばヒートパイプを使うことが流行した30年ほど前のアンプは、各社のを測定すると例外なく測定中の周波数で鳴くことがありました。

まあDA5700ESクラスのAVアンプは測定中に鳴くほどヤワではないです。、それでもトランスのリード線は音楽信号に応じた機械的振動で内部から叩かれていると知っておくと、いろいろと音質をよくするヒントとなるでしょう。この振動は電源コードを伝わって外に出て行きます。

ここでCDプレーヤなどが同じテーブルタップからとられていると、この振動がCDプレーヤなどに入ってしまい、音質に影響を及ぼします。

この二つの意味から、電源タップは、

という考え方をするのが正しいのです。

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大阪デモで使ったこの部分のケーブルは「キャブタイヤ」と呼ばれるタイプの電線です。キャブタイヤの代表例はこれ。



そう。機器付属の電源コードです。

電線 (より線) を一度塩ビで絶縁被服し、木綿の糸などをいれて形を整えて、もう一度塩ビで被服したものです。電線の規格はVCTF。 オヤイデなどで、1.5〜2スクエアの2芯コードを買えばよいでしょう。もちろん余っている機器用コードがあれば、それを使えばよいと思います。

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あとはハンダ付けの方法を書けばおわりです。ただ、ここで一つ違う話題を挟みたいので、ハンダ付けの方法は高級バージョンのほうで書きます(やり方は同じですので少々お待ちください)。

(大阪デモバージョン、おわり)


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