AVQ&A

LANはグラウンドループを作りますか
初校 080430
更新 080730


ご質問

LANケーブルを介して他の部屋のPCなどともグラウンドループが出来てしまってると思うのですが、どう対策すれば良いのか分かりません。使わないときは「抜いておく」しかないのでしょうか。

お答え

おー、ついにこの質問が来ましたね。お待ちしていました。初質問者ですよ。

たしかにLANは、有線方式の場合、ノイズループを作ります。

LANの回線はグラウンド同士を直接つなぎません。基本的にはパルストランスが入っていますので、DC的には切れています。しかし高周波で十分絶縁できるようなものではありません。また雷起因のノイズで機器が壊れるのを防ぐためコンデンサでグラウンドにつながれていたりすることも多く、そんなに高くない周波数で電源とLAN回線でグラウンドループができます。

このループはHDMI配線と電源の配線と同様に音質に有害です。

したがって、オーディオ機器にLANをつないである場合、音を気づかう再生をする場合は、抜いてしまうのが一番です。


しかしそれでは不便なので、無線LANにするという方法が一応あります。この場合、

1)無線LANアダプタの電源が新たなループを作る
2)無線通信用の高周波が音質を阻害する

という問題が残ります。

1)は旧式のトランス型のDCアダプタを使えば、あまり問題になりません。また絶縁トランスを入れればほぼ完璧です。逆にアダプタがスイッチング方式の場合は、そのノイズが原因で非常に音が悪くなることがありすま。つまり「無線LANならOK」とは簡単には言えないのです。

2)はケースバイケースで難しく、私もまだよく把握していません。転送されているデータ量に依存する性質はありますが、Windows Media Service(WMS)から転送しながら再生すると音が悪いか、というと必ずしもそうでもありません。

実際、PCに附属するCDドライブから再生するよりは、サーバからデータをもらいながら再生したほうがよほど音がいいことは良く経験します。

理由は簡単で、LANのノイズよりCDを再生するドライブのノイズのほうが有害だということになります。オーディオ用に配慮されていないドライブは、実はものすごく質の悪いノイズを出すのです。

したがって、2)については、十分な理解は今後の課題だと思っています。

というわけで、ご想像どおり「LANを使わない場合は抜いておく」のがもっとも手っとり早く音を良くする使い方です。