AVQ&A

ボリウム最大=0dBは古い?
初校 080429


ご質問
以前のアンプは、ボリューム最大が0dBだったと思いますが、最近は違うようです。どのように考えればよいですか。ボリウム最大=0dBは古いですか?

お答え

古くはありません。ピュアアンプでは今もそうです。

昔は機械式ボリウムを使うのが普通だったので、アンプのゲインを大きめにとり、減衰量ゼロがMAX、そのとき減衰量は0dBでした。音量が小さいときは必ず絞り込んで使ったわけです。

ボリウムの周りに印刷されていた数字も、この減衰量を意味していました。なので最大のところが「0dB」と刻印され、それより絞ることになるすべてのボリウムの全領域が「−xxdB」と記載されました。

カタログには「入力感度」という項目がありますね。これは「ボリウムMAXでフルパワーが出るような入力電圧」という意味です。つまりフォノなら5mv前後。CD/AUXなどが200mv前後のカタログに書いてある「入力感度の値」を入力し、なおかつボリウムを全開にするとパワーアンプがぴったりクリップするという設計です。

勿論ボリウム全開では音量が大きすぎるので、実際は-20〜-30dBの刻印位置で使います。音楽には平均値より大きな部分(ピーク)がありますが、絞った値までピークがあってもクリップしないという考え方です。

しかしソニーのAVアンプでは、TA-DA9000ES以後のモデルで「0dB」の表示位置を変更しました。新しい基準は、デジタル入力のゼロdB (PCM信号のMAXレベル)、またはアナログ入力が2ボルト入力されたときフルパワーになる位置を変更しました。つまり「0dBと刻印されているボリウム位置までは、デジタル入力なら絶対にクリップしないですよ」という意味になります (CDソフトに予めクリップした波形が記録されている場合をのぞきます)。

しかし、実際のボリウムの使用感はは従来と全く同じで、単に数字が並行移動しただけです。たとえばTA-DA9000ES以後のアンプをお使いの方が-20dBでお聴きになるとします。これは変更する前のモデル(TA-VZ555ES以前のモデル)で-43dB程度と同じ状態になります。約23dBだけ数字がシフトしているだけです。


次にデジタルのフルビットでフルパワーとなる状態がボリウムの0dBなので、アンプの最大出力が違うと同じボリウム数値で音量が変わります。

たとえばTA-DA9000ESやTA-DA9100ESは、200Wフルパワーですが、TA-DA3200ESは120Wがフルパワーです。両者のパワーの違いは二倍(約3dB)です。したがって、同じボリウム刻印数値で使うと、TA-DA3200ESのほうが3dB弱小さい音量になります。

そうそう。ホームTHX方式準拠のアンプも、ボリウムMINとMAXの途中に0dBがあり、それよりマイナスとプラスの領域を持っていますが、ゼロ決め方は違うようです。ソニーはホームTHXを搭載していないのでレベルの決め方をかないまるは知りませんが、使った感じでは数dB程度違う値のようです。