オーディオ用NAS RockDisk For Audio




電音質改善その6)

(オマケ)
梱包資材による音質の改善


151208初稿


ゲル材 (エレコムではジェル) によるRockDisk For Audio (HDDモデル)の音質の変化はなかなか劇的でした。

実は最近、RockDisk For Audio 以外のいろいろなネットワーク機器(ルータやハブ)にも同様にこのゲルを使ってみていますが、オーディオ用として特に調整されていない機器を一気にオーディオグレードにひきあげる「振動対策上の決定打」のように思われてきました。このページの続編でもまた登場する予定です。

このゲルは一個150円程度と安価なものですが、ではタダでなにか対策できないか。

探してみましたよ。ありました。意外なところによいものが(^_^)



これです。購入したかたはご存じですね。RockDisk For Audioを輸送のショックから守るための梱包用緩衝材です。右が下用で箱の底に入ります。その上にRockDisk For Audioを乗せ、上から左の上用をかぶせて梱包完了です。

この素材は「発泡ポリエチレン」というもので、つぶしても元に戻る弾力性があります。

しかし弾力性だけではなかの商品の振動が箱の外部の振幅より大きくなり、中のものがかえって壊れることがあります。バネと質量には共振点がありますが、共振点で外側より内側の振幅が大きくなることがあるからです。

ところが発泡ポリエチレンは、押すと無反発枕のようにゆっくりもと形がもどります。これは内部損失(摩擦) が大きいからで、共振点は十分にダンプされ周波数によって振動のピークができにくいように工夫されているのです。

かなり小さな応力でも変位するリニアリティーのよさもありそうで、HDDの振動を受け流してくれ、音質がよくなる可能性を感じました。



使い方です。すでにRockDisk For Audioの形の凹がありますので、画像の点線のところをはさみで切って、壁をむしりとります。



完成。

使い方も簡単で、梱包時のようにRockDisk For Audioをはめるだけです。





こんな感じで使います。

音質です。

実は冗談半分だっだのですが、使ってみたらなかなかのものでした。まず最大の問題であるピアノの付帯音がとれました。汚れはほぼ消え十分対策になります。キレすぎない高域。強すぎない中域もなかなかいい。

低域は少し粘っこいかな。これは素材を指で押したときの感じににていますね。キレのよい低音という感じではありませんが、ふわーっと包むような低音はたっぷりあって、これはこれで楽しめます。

なによりいいのはタダで遊べるということです。昔のアナログLPの時代。安物のカートリッジをつい買ってしまい、その音の変化を楽しんで、でも「やっぱり高いのはイイネ」と元に戻る。という遊びを繰り返していました。カートリッジはあっと言う間に10個を超える。RockDisk For Audioの制振はそんな遊びをタダでできます。

例えば、
・梱包材の壁を低くしたほうが良い
・穴の空いている上面用には少ししっかりした味がある
・本体の側面はできれば壁に触らないほうがよ
・底は抜いた方がよい

などなど…つまりこれでさらに遊べます。音数を増やしたり、汚れをとったり。

こんなことで半日くらい遊んでいるうちに、この素材は全体として音が大雑把で、神経質なところがないかわりに、元の音では隠れている細かい音やノイズが浮きでて来ることがありことも感じました。さてどうしようか。

そう考えたとき、昔あるショップの店長に言われたことをふと思い出しました。

30代にCDプレーヤを設計しているころ、評論家に言われるまま汚れをとっていた時期がありました。ある程度まとまったところで聴いてもらいました。そうしたら 「これはこれでいいけど、前のでも十分良かったんですけどね。ほとんどのユーザにとっては汚れも音のうちですから」と言われたことがあります。改悪というわけではないんですが、ちょっとショックでした。

ゲル材による処理は、どのような環境でもやりすぎにはなっていないと思います。しかし音を整理していないこの緩衝材に乗っかったRockDisk For Audioの音を楽しいと感ずる人もいそうです。音を聴きながら、久しぶりのその店長の言葉を思い出しました。


目次を表示する

かないまるに戻る