大阪デモフォローアップ3)
当日のSS-AR2のセットアップ

131130初稿

大阪デモの主役は、もちろんTA-DA5800ESですが、音源となったNASと音を放射したスピーカももちろん立役者です。NAS「RockDiskNext」はDSDへの対応などもあり、今やオーディオ用のNASとしてすっかり市民権を得たようです。先日もアップデートがありましたが、オーディオ系のWEB媒体が大きく扱っているのをみて、みなさんがDSD再生のできるこのNASを応援してくださっているのをひしひしと感じました。当WEBでもRockDiskNextは、大阪デモの範囲から出て、専用ページを立てて扱うまでになっています。

でもやはり、そこで今日は大阪の記事の締めとして、当日のスピーカセットアップについて書きたいと思います。実は今回、SS-AR2はいままでと違う置きかたをしています。その理由は、今回はいわゆるセンタースピーカSS-NA8ESを使ったためで、L/Rに今までよりは少し頑張ってもらいたかったのです。



センタースピーカが低いことで、スクリーンも低く設置しますから、わずかでもAR2を床に近付けたい。そこで大阪では始めてですが、スピーカの設置にSCB-RS50GというTAOC製のチューニングボードを使いました (生産完了品です)。

このボードを使うと、傾向的にしっかりした低音と高いS/N感が得られます。ただし、空間表現が崩れることもあります。また床の構造に敏感に反応する難しさもあります。こつをお話しします。



まず、チューニングボードの前面とスピーカのバフルの面を合わせます。これはボードだけでなく、スピーカースタンドでも広く通用する「かないまるの極意」です。

スピーカから出た音波は、バフル沿いに回折波となって床に向かって進行します。スピーカのバフルから床までの経路にどこかに段があると、回折派がそこで拡散してしまいます。こういう拡散は、スピーカエンジニアが音作りのために作り込むこともありますし、ツイーターでは上手に使うとむしろ有用ですが、ミッド以下の帯域は多くの場合で付帯音を作り出し音が乱れます。

これを段を作らないように、スタンドやボードの面をスピーカのバフルに合わせる。つまり極意を守ると、回折波は素直に床に向かいます。床は広い面なので、そのまま回折派を反射し、回折はは上方に向かいリスナーのほうには拡散しません。

そのため、ボードやスタンドの質量効果や制振効果は生かされ、音場の乱れがなくなるので、S/N感がよく、エアの表現が上手なセッティングができるのです。

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さてチューニングボードを使うと、もう一つ問題がおこります。それは床の振動を広い面で受けて、スピーカを加振することがあるということです。

今回の大阪では、いままで使っていたかないまる式スタンドに比べて、かなり床の状態で音が変わるのにすぐに気付きました。スピーカは一般に壁からの距離に最適値があり、スピーカを前後させると低音感がリニアに変わり、「ここがいい」という場所がみつかるものです。ところが、今回ボードを使ってみるとどうも大阪の床はクセがある。



カーペットを剥がしてみると、なんと床がOA床になっていました。床は枡目の交点にコンクリートの床から支柱が生えていて、そこに鉄製のボードが乗っている構造でした。



ボードを上げたところです。実際に配線が通っています。このような床構造では、支柱のところは上部ですが、床ボードの外周はとても振動しやすいことは明白です。ではどこが強いのか。



それはいうまでもなく、床に埋め込まれたボルトのあるところです。ボルトには鉄板を支える部材がナット止めされていて、そのうえに画像に見える白いキャップがはめ込まれます。このキャップはデルリン製でとても丈夫。

いろいろ試してみるとSS-AR2がこの支柱の間に来るのが最悪。支柱がAE2の真下に来るのも少しクセが強い。結局、SS-AR2のフロントバフル付近と支柱が大略一致するような位置で微調整すると、力強い低音とエアの出る場所があることがわかりました。その後約30分程度追い込んだら、かなりゴキゲンな音になりました。




そこでデモでは、このことをお話ししましたが、カーペットを剥がしたりはったりしながらなので、もう汗だくになっていますね。



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