ソニースタイル大阪デモ関連情報 その4


シアタールームのチューンナップ

その 1)

SS-AR2用スタンド

初稿 091218

1.音展のスタンド

直前に行った、試聴室 (ソニースタイル大阪のシアタールーム) でのセットアップの様子を御紹介しましょう。みなさんのリスニングルームの調整にも役立つように書いてみます。

まず最初はSS-AR2のスタンドです。

「え、フロアタイプにスタンドですか」とみなさん思われるでしょうね。でもスタンドは有効です。なぜならフロントスピーカはウーファが床に近いため、床の反射音の影響で低音の周波数特性が変わります。それも100Hz以下が変わります。これをスタンドにより高さをかえることでコントロールができるのです。

SS-AR2 は低域の再生限界が低域まで延びているわりに、やや背が低いため、50〜70ヘルツに若干のアクセントがあり、これが床の状態や部屋の容積との兼ね合いでやや強く出てくることがあります。

こういう場合は、スタンドで高さを少し上げると、アクセントが消え、深々とした低音が出てきます。つまりSS-AR2の実力が出てくるわけです。






これは11月中旬に秋葉原で行われた「オーディオ&ホームシアター展 in AKIBA 2009」(通称「音展」)のときのスタンドです。

余り材料でサクっと作ったもので、墨で塗装して目立たないようにしてあります。一番下が38センチ×30センチ、厚さ24ミリのラワン合板。次が檜の三寸角材 (高さは90ミリ)、上の二つがレッドシダー材のツーバイフォー材で寸法は厚さ38ミリ×幅89ミリです(2インチ×4インチではありません)。

したがって高さは、24+90+38+38=190ミリとなります。音展のときの会場は、部屋そのものがかなりブーミーだったので、これでちょうどよく、かなり低い音までたっぷりと出よように変わりました。


2.平らな板を柱で支える形式のスタンドは

SS-K30EDのために前回作った、平らな板を柱で支える形式のスタンドを、低い高さで作るのはどうでしょう。試しましたがよい音がしませんでした。

理由は、板とSS-AR2の底面が共振するようです。このクラスのスピーカの足の加振力は凄く大きく、簡単な加工で作れる構造では支えるのは無理のようです。SS-AR2に加振されて板が鳴きだすのでしょう。

もともとSS-K30ED用に作った台は上面で受けた振動を柱の材木に伝えて、全体としてならしてやる思想になっています。しかし今回は鳴かせるのが目的ではなく、床から離したいだけです。

結局足の下に余っていた端材をいれて高さ上げすると音がよくなるのを確認。そのまま音展に持ち込もうと思いましたが、可搬性のために材木たちをビスで緊結したらさらに音がよくなったというものです。そういう意味ではSS-AR2用に生まれたアイデアのスタンドです。


2.ソニースタイル大阪のスタンド高さ

フロアスピーカでは床からの低音の反射と、それによる低音の増大は必ずあり、基本的には設計時に床の影響は考慮して特性を決めます。SS-AR2はやや低域に盛り上がりの残した感じに仕上げられています。これは音楽をゆったり聴くのにいいでしょう。

ところがリスニングルームの低域定在波と重なるとブーミー感になることもあります。そうした場合スタンドで高さ上げすると、ブーミー感が消え、音が超低域に延びて行きます。音展では190ミリでしたが、ソニースタイル大阪ではどうだったか。

音展のをそのままもってきて試聴したところ、まずスタンドの効果自体はちゃんと出ました。ものすごく低いほうまで音が延びて行きます。しかしちょっと低域のおいしいところがやせて聴こえました。



そこで一番上のシダー材をはずすことにしました。固定している70ミリのコーススレッドをはずして、組み直しているところです。外形を墨で黒くしてありますが、抜いた板が赤く見えますね。これがレッドシダーの色です。



この変更の結果、部屋とのマッチングがとてもよく、大太鼓がホールにしみ入る超低音。ポップスのベースの音程感など、いろいろな面で抜群のバランスになりました。


4.このスタンドはスパイク足に向きます

SS-AR2は足がついていますが、先端が平らでスパイクにはなっていません。なので日本家屋でも躊躇なく床にそのままおけます。しかし海外製のスピーカはスパイク足が標準というものも少なくありません。

こういう場合、高額なスピーカ台 (というか板) を買うことになりますが、このスタンドを応用すれば、低域調整を兼ねたスパイク受けとして使えます。簡単に作れて安価なのでお勧めできます。

ちなみにSS-AR2は足がついていますが、先端が平らでスパイクにはなっていません。


5.デモをする予定です

デモでは、このスタンドをはずして音がどうかわるかというデモをやります。設置に気をつかうのがとても大切ですよというデモです。





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