かないまるの個室オーディオ 10)

ラック その2)

制振用両面テープの試聴 (良品発見)

初稿 180214
更新 180218


1) テープが到着しました。

前回、ガラエポ基板によるラックの制振をご紹介しました。そして制振の主役は実は両面テープだという解説をしました。したがって両面テープはきちんと選んでおく必要があります。かないまるは制振材用途には過去二種類のテープを主に使って来ましたが、いずれも現在入手不能になってしまいました。間に合わせに使ったダイソーの両面テープが意外によかったこともありますが、ベンダーが変更されたのかすぐに音が変わってしまいました。

そこで新たにさがすことにして、取りあえず次の三点を注文しました。
いずれもモノタロウで変えるもので、送料節約のため同時に買いました。今回はその試聴結果です。



到着したテープです。左から日東電工の「No.501K」、「No.5015」、そしてモノタロウのPB商品「一般用両面テープ(型番なし注文コード:34908011)」です。

日東電工はNo.501KとNo.5015はセルロース系不織布、つまり紙基材にアクリル系粘着材を塗布したものです (出展はこちらこちら)。

モノタロウは基材も不織布 (出展はこちら )ですが材質は不明。照明にすかしてみた感じでは透明感がありますので合成樹脂系不織布だと思います。

No.501Kとモノタロウはよく似た匂いがします。昔、T4000(ソニーケミカル製)という大変に音がよい両面テープがありましたが、それとよく似た匂いです。No.5015は全く匂いがありませんので紫外線照射重合タイプのようです。



試聴はPCに貼り付けて、PCのオーディオアウトの音をスピーカから出して聴きました。「えっ」と思うでしょうが、PCはオーディオ機器ではないのでモールドの勘合がわりと甘く、モールド面に両面テープを貼り付けると音が激変します。使用したPCは銀色のバイオZですが、わりと音がの素性はよく、こういうテスト方法は結果が分かりやすいです。

まあ「よい音のものを探せるか」という視点で見るとやや疑問なしとしませんが、「悪いものを落とす」のは簡単にできます。結果残ったものは良いものということになるわけです。

実際の試聴は、糊部分だけ比較したいので、剥離紙は代表としてNo.5015のものを使いました。つまり、
  1. 試料のテープを貼り付ける
  2. 剥離紙を剥がす
  3. No.5015の剥離紙を貼り付ける
  4. 音を聴く
という手順です。糊の厚みや制振力はそれぞれ違いますが、ここでは音質だけ聴きます。実際に使うときの制振力は面積で調整となります。


2)試聴結果

結果は下記となりました (いままで使っていたものを80点としています)。

品番
点数
寸評
501K
60少し汚い (ローレベルが濁る)。やや細身で硬質。打音楽器のノイズ感は減るが、楽器の姿はバラバラな感じ。
5015
75G9000に似ているが延びがイマイチ。リニアリティーが悪い(大きな音への制振力が強すぎ?)。
モノタロウ
82これはいい。エア、パワー感、奥行きがあり、声もきれい。

なんとモノタロウのPB商品が勝者になりました


3) 解説

日東電工は以前聴いたときも落選でしたが、今回も残念でした。恐らく紙基材がよくないのではないかと思います。セルロースといってもレーヨン/アセテート系でしょうけど、物性的には硬いので、糊を不用にかき回してしまうのかもしれません。

モノタロウはよかったです。そうそう。30年ほど前にRシリーズを設計していたころ使っていたT4000という両面テープを思い出しました。ソニーケミカル製ですが、実に音がよかった。匂いも似ています。

他のテープの半額と安価なのもいいです。ただ、どこからOEMされているかわからないので (まさかT4000?)、調達先が変わると、いつのまにか音が変わってしまう恐れがあります。まあ、性能が公開されているので、そうそうは変わらないのかもしれませんが。

とは言うものの、今回購入した一本があればオーディオ用には死ぬほどもちます。工作・事務用には501Kと5015を使えば個人使用では数年は軽くもちますしね。






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